2023-01-01から1年間の記事一覧
いつもみなさん、ありがとうございます。 このブログでは何度となく、釈迦の『大パーリ・ニッバーナ経』を紹介しています。釈迦の生前最後の教えです。 釈迦はアンバパーリーの林にしばらく滞在し、その後、ベールヴァ村に赴きます。 ちょうどこの頃、雨季に…
いつもみなさん、ありがとうございます。 さて、私はこのブログで、創価学会や日蓮正宗等、大石寺系教団の教義を主として批判・検証しています。 当たり前のことですが、私のブログは何人かの協力者の存在によって支えられていますが、基本的には小さな個人…
いつもみなさん、ありがとうございます。 さて今回は大石寺が戒壇本尊の根拠とする、大石寺文書『日興跡条条事』についてです。 実はこの『日興跡条条事』は、大石寺9世日有の時代、少なくとも文明8年(1476年)までは、現在に伝わる姿では成立しておらず、…
いつもみなさん、ありがとうございます。 さて以前、私は創価学会にかつて「社長会」(別名「金剛会」)という組織が存在したことをブログで書きました。 「社長会のこと」 https://watabeshinjun.hatenablog.com/entry/2021/10/16/000000 社長会(金剛会)…
いつもみなさん、ありがとうございます。 さて最近、自公政権の関係がギクシャクしている印象を受けます。元々は衆議院小選挙区定数の「10増10減」に伴う候補者調整を巡って、新設された「東京28区」(練馬区東部)へ独自候補擁立を自民党も公明党も譲らなか…
いつもみなさん、ありがとうございます。 さて鳩摩羅什漢訳の法華経は以下のような配列になっています。 1、序品 2、方便品 3、譬喩品 4、信解品 5、薬草喩品 6、授記品 7、化城喩品 8、五百弟子授記品 9、授学無学人記品 10、法師品 11、見宝塔品 12、提婆…
いつもみなさん、ありがとうございます。 お気づきの方もいらっしゃると思いますが、私はブログ開設当初、またTwitterアカウント開設当初は散々に悪口雑言を受けてきました。 私としては別に批判されても構いませんし、むしろ真摯な文献的な検証なら受け入れ…
いつもみなさん、ありがとうございます。 さて今回は2023年(令和5年)5月21日投票日の足立区議選の結果についてです。 統一地方選挙で99%以上の当選率を誇りながら、今年はなんと公明党は史上最多12名の落選者を出しました。それ故に組織を引き締めて完全勝…
いつもみなさん、ありがとうございます。 さて今回は龍樹の述べる「中道」と天台教学における「空仮中の三諦」についてです。 龍樹(ナーガールジュナ)における「中道」の語は、実は『中論』において第24章の第18詩に言及されているのみです。 したがって中…
いつもみなさん、ありがとうございます。 さて今回は大石寺4世日道の『三師御伝土代』から、戒壇本尊の後世偽作説を考えてみたいと思います。このことは以前にもブログで少し書いたのですが、今回は『日蓮正宗歴代法主全書』第1巻(日蓮正宗、昭和47年)から…
いつもみなさん、ありがとうございます。 さて今回はかつて池田大作氏が組織の支部数や会館の数、本部職員の人数等、組織の実態について具体的に語っていたことを紹介してみたいと思います。 参考とするのは、央忠邦『池田大作の軌跡-1』(徳間書店、1980年…
いつもみなさん、ありがとうございます。 さて今回は、あるブログ読者からの資料提供を記事としてあげてみたいと思います。 今回の内容は昭和12年に刊行された、大石寺59世堀日亨氏の『身延離山史』についてです。 日蓮正宗の『富士年表』で見ると確かに堀日…
いつもみなさん、ありがとうございます。 さて大石寺の奉安堂蔵の戒壇本尊が、単なる後世の偽作に過ぎないことは、このブログで何度となく指摘させて頂いています。 「戒壇本尊が偽物である理由を列挙してみる」 https://watabeshinjun.hatenablog.com/entry…
いつもみなさん、ありがとうございます。 さて今回は日蓮が、八幡大菩薩を実在の神と捉え、さらにそれが本地釈迦の垂迹として現れたとする神仏習合説をとっていたことを書いてみます。 もともと、日蓮は天照大神や八幡大菩薩を実在の神として捉えていたこと…
いつもみなさん、ありがとうございます。 さて今回は御影堂と御影の教義についてです。 私の見解としては、大石寺創建当時、大石寺に御影堂は存在せず、正和5〜6年頃(1315〜1316年)に重須談所(北山本門寺)に作られたものと考えています。現在の大石寺の…
いつもみなさん、ありがとうございます。 さて、私は日蓮遺文について、それが真蹟現存なのか、真蹟曽存なのか、それとも古写本とももに不存なのか、今のところ大体把握できるようになりました。 それは私が非活になって退会して以降、私が数年かけていろい…
いつもみなさん、ありがとうございます。 さてこのブログでは、何度か日蓮の思想形成に儒教が大きな影響を与えていることを書いています。 事実、国家諫暁という発想は儒教的であって、本来の仏教に為政者と関わると言う考え方はありません。その意味で、日…
いつもみなさん、ありがとうございます。 さて2023年2月17日、突如として、元公明党代表代行の浜四津敏子氏の死去が発表されました。しかも亡くなったのは、その2年前の2020年11月29日です。同日付けの『公明新聞』や『毎日新聞』によれば、葬儀は家族葬で済…
いつもみなさん、ありがとうございます。 さて今回は大石寺18世の了玄日精が、実は日蓮本仏説に不審を抱き、久成釈迦本仏説を唱えていた可能性について、少し書いてみたいと思います。 今回の記事は、東佑介「日興と池田大作をつなぐものー日興門流の思想と…
いつもみなさん、ありがとうございます。 さて何度かTwitterやブログでも指摘したように、日蓮は初期の頃まで、法華真言未分であり、法華経と真言宗をともに「正法」と考えていました。 その証拠に、事実日蓮は「法華真言」という用例を使い、法華経と真言を…
いつもみなさん、ありがとうございます。 さて私は創価学会を退会しましたが、かつては広宣部のメンバーでした。 「広宣部と言論企画部」 https://watabeshinjun.hatenablog.com/entry/2016/11/26/020232 上記の記事を読めばわかることですが、広宣部は対他…
いつもみなさん、ありがとうございます。 さて今回は大石寺文書である『富士一跡門徒存知事』と、大石寺の日蓮真蹟の蒐集について書いてみようと思います。 日蓮真蹟の蒐集が始まった際、富士方面でも日興門流を中心に御書の蒐集があった事実は『富士一跡門…
いつもみなさん、ありがとうございます。 さて今回は大石寺で法主以外の人間が本尊書写をしていたこと、そしてその本尊を氏子(神社の氏神の信徒のこと)に授与していた事実を挙げてみたいと思います。 以下の本尊は、大石寺塔中の寂日坊の32代・日掌が板に…
いつもみなさん、ありがとうございます。 さて日蓮遺文に偽書が多く存在することは、よく知られていますし、またこのブログでも何度となく指摘させて頂いています。 ところで、読者の方より頂くご意見で「真蹟がないからと言って直ちに偽書と言えないのでは…
いつもみなさん、ありがとうございます。 今回は昨日の記事の続きで、『新池御書』についてです。 「『新池御書』は偽書である」 https://watabeshinjun.hatenablog.com/entry/2023/04/01/000000 『新池御書』は真蹟不存、上古の古写本も不存、録外初出の室…
いつもみなさん、ありがとうございます。 さて今回の記事はTwitterで話題になった、『新池御書』の偽書説についてです。 創価学会や日蓮正宗の信者さんの好きな御書の一つで、彼らはよくこの御書を読んでいます。 冒頭の「うれしきかな末法流布に生れあへる…
いつもみなさん、ありがとうございます。 創価学会や日蓮正宗は「成仏」という語を使います。「成仏」「即身成仏」することが仏教の究極で、創価学会はそれを「人間革命」とかよくわからない別の言葉に置き換えて設定するのがやたら好きです。 けれど私は別…
いつもみなさん、ありがとうございます。 さて今回は『御義口伝』が後世の偽作でしかない証拠を列挙してみたいと思います。 『御義口伝』は日蓮系伝統宗派からはほぼ偽書確定と考えられています。 そこで、未だに『御義口伝』に深い思想性があると勘違いして…
いつもみなさん、ありがとうございます。 さて今回は大石寺教義で日蓮御影を本尊とする説が、歴史的にどこから始まる説なのかを考えてみたいと思います。 そもそも日蓮や日興の中で「日蓮御影を本尊とする」とした教義が存在するのでしょうか。 以前に「大石…
いつもみなさん、ありがとうございます。 さて今回は「大乗仏教」とは何だったのか、インドで生まれた釈迦の仏教から離れ、新しく生まれて中国で大成した北伝仏教について、その運動の意義や問題点を簡単に書いてみます。参考にするのは中村元の『龍樹』(講…