気楽に語ろう☆ 創価学会非活のブログ☆

創価学会の元非活メンバー(現在は退会済み)による語り

池田大作氏、逝去。

 

 

 

 

 

いつもみなさん、ありがとうございます。
 
2023年11月15日、創価学会名誉会長の池田大作氏が亡くなりました。95歳でした。

 
このブログでは何度も池田大作氏への批判記事を書いていますが、今回は改めてブログ筆者個人の池田大作氏の評価を率直に書いてみたいと思います。
だいたいのことは以下の記事等に書いてあります。
 
池田大作の虚像と実像」
 
「幼少時の池田大作の生活苦」
 
「虚像を肥大化させた庶民的な指導者」
 
 
端的に言えば以下の4点にまとめられるでしょう。
 
1、庶民的で大らかな人柄
2、選挙戦等で現在の創価学会の手法を確立
3、知性には乏しく、時に下品ですらある
4、世界的な思想家のような虚像を作り上げた
 
 
池田大作氏の最も大きな長所は、やはり人情味のある大らかな人柄です。私は創価大学在籍の頃から何度となく彼に会ってきましたが、親しげに話しかけたり、時には他人にお金を奢ったりとまさに「昭和の人情味で人を惹きつける指導者」だったのかと思います。池田氏に批判的な溝口敦氏でさえ著作の中で彼の「庶民的な人柄」を認めてさえいます。戸田城聖氏は次期会長候補として学究肌の石田次男氏を考えていた節がありますが、もしも池田ではなく石田氏が会長になっていたら、実情はかなり変わった創価学会になっていたと考えられます。
創価学会は戦後、地方から都市部に出てきた人たちのセーフティーネットとして、独自のコミュニティとして拡大していきますが、その庶民的なやり方に池田大作氏の人情で包み込むような昭和的な指導がよく合ったのだと私は考えています。
 
「青年時代、貧と病の池田大作
 
そして池田大作氏は現在の創価学会の選挙戦の方法論等、具体的な布教拡大の方法論を決定した人物です。そもそも選挙そのものを宗教活動と位置付けた最初は池田大作の『立正安国論講義』であり、また各地区で現有権者の票を一つ一つ数え上げ、目標から投票日までを逆算していくやり方は池田大作氏が総務時代に作り上げた手法と言えるでしょう。
 
「選挙における勝利至上主義の池田大作
 
「選挙の勝利至上主義の淵源」
 
また池田大作氏は青年部時代、戸田城聖氏の創設した金融会社「大蔵商事」で営業部長として特筆すべき営業成績をあげ、戸田城聖氏の負債をも完済します。莫大な金を動かす手法を若い頃から学んだ彼は、次第に他の人にはできない「金を動かす力」を活かしていくようになります。
 
「大蔵商事のこと」
 
社長会のこと」
 
池田大作は大蔵商事の営業担当であったことを自身で認めていた。」
 
 
しかしながら池田大作氏は知性には乏しく、石田次男氏のような学識は発揮できませんでした。そこで原島宏治、その息子の原島嵩氏らを味方につけ、その知識を使ってさまざまな講義を縦横無尽にしていくようになります。
池田大作氏のスピーチは自由自在で闊達、庶民的で品がないものもありましたが、情緒的に訴える庶民的な指導を求める当時の信徒たちには絶大な信頼を醸成することに成功します。
しかしながらその著作は聖教新聞社の特別書籍部による代筆が多く、その思想の内実は単なる借り物の知識と日蓮正宗由来の日寛教学でしかなかったのです。
 
「池田思想の検証の果てに」
 
池田大作の代筆の実態」
 
「証言から見る、池田大作氏の会長時代からの代筆の実態」
 
「桐村泰次氏のこと」
 
 
それらの虚像が露呈し、さらに平成の宗創紛争以降、教学的に何も言えなくなってしまいました。
2008年頃に池田氏は歯を悪くしており、その後、2010年前後に脳梗塞等の重篤な症状を引き起こしたことが可能性として考えられます。
 
「池田名誉会長の歯のこと」
 
「現在の名誉会長の病状」
 
私は創価学会という教団が、昭和という時代に現れた一つのセーフティーネット的な役割を演じたことを何度となくブログで述べました。その組織の庶民的な面を作り上げたのはやはり戸田城聖、そして池田大作だったのだと思います。
しかしながら、その庶民性からか、池田大作氏は次第に自身の思想性を特別書籍部の代筆の力を借りて、虚像を作り、それをどんどん上塗りしていくようになります。
後に残されたのは昭和を引きずって歴史的役割を終え形骸化した組織、そして池田大作氏の虚像だったのだと言うことです。
 
 
 
 
 
追記
 
最近、創価学会は『創価学会教学要綱』を発刊しました。しかしながら、池田大作氏の虚像を総括し、なぜか偽書まがいの『御義口伝』や『生死一大事血脈抄』ばかりを持ち上げて、日蓮のどこにもないウパニシャッド思想の生命論を「仏教の本質」のように主張したところで、日蓮門流からは失笑を買うだけのように思えてなりません。