気楽に語ろう☆ 創価学会非活のブログ☆

創価学会の元非活メンバー(現在は退会済み)による語り

2017-12-01から1ヶ月間の記事一覧

十界の成立について。

いつもみなさん、ありがとうございます。さて今日のテーマは「十界」の起源についてです。「十界」と言うと、多くの創価学会員さんや大石寺の信徒さんがよくご存知の教義になりますけど、これ、別に日蓮の教義でも何でもありません。本来天台宗で言われてい…

日蓮における他宗弾圧の正当化。

いつもみなさん、ありがとうございます。以前、私はこのブログで今成元昭氏の論考を取り上げ、日蓮における「折伏」の用例が「国家の武力による宗教者への弾圧」の意味に近いのだということを書きました。「摂受と折伏について」http://watabeshinjun.hatena…

法華真言の用例。

みなさん、いつもありがとうございます。さて今回は法華真言未分の時期の日蓮についてです。以前、ブログでも指摘したように、立宗の建長5年から文永中頃まで、日蓮は法華経と真言とが未分の立場でした。日蓮が明確に真言を批判するようになるのは、文永後期…

遺文紙背文書に見る庶民生活の実態。

いつもみなさん、ありがとうございます。今日のテーマは「日蓮遺文紙背文書」についてです。千葉の中山法華経寺には数多くの日蓮の真蹟が保管され、現存していますが、この日蓮の自筆文書の裏面に多くの文書が書かれていることが昭和37年に知られるようにな…

土民のこと。

いつもみなさん、ありがとうございます。さて、日蓮は武家や弟子たちと交流したり、また『立正安国論』を最明寺時頼に提出したりしていますが、日蓮本人が実際には民衆と交流した形跡が遺文には全く見られないことは何度となく指摘してきました。「日蓮は民…

『下山御消息』の遺文の状態。

いつもみなさん、ありがとうございます。さて先日、日蓮の真蹟についての記事をあげてみましたが、真蹟の一覧をあげるだけと思っていたら、ことのほか大変な作業でその膨大さに改めて唖然とさせられました。その意味ではもう一度、遺文を一つ一つ丹念に読む…

現場での過去の創価学会への認識のズレ。

いつもみなさん、ありがとうございます。さて現場の活動家さんから以下の興味深い報告がありました。その方の支部では新入会に至った20代の若い男子部がいるのだそうです。なかなか青年層の入会という事例は聞かれないので、すごいなぁなんて思ったのですが…

日蓮の真蹟について。

最終更新:2018年9月29日いつもみなさん、ありがとうございます。さて創価学会員の元活動家の読者の方から以下の質問を頂きました。「日蓮の真蹟遺文だけを読んでみたいのですが、どれだけありますか?」これ、結構、大変な作業です。日蓮の遺文って大変な数…

「バン」と「ウン」と「カーン」

いつもみなさん、ありがとうございます。さて今日のテーマは、日蓮が曼荼羅本尊に書き込んでいる梵字についてです。以前もブログで書いたように、日蓮は曼荼羅の右側に不動明王として「वं」(バン)を、左側に愛染明王として「हूं」(ウン)を書いています。…

信心の血脈のルーツ。

いつもみなさん、ありがとうございます。今回のテーマは創価学会員さんがよく使われる「信心の血脈」という言葉です。大石寺の信徒さんは、創価学会を批判される際に「信心の血脈とは何事だ」と批判されます(笑)。要するに大石寺さんからすれば「法主に代…

「有供養者福過十号」と「若悩乱者頭破七分」

いつもみなさん、ありがとうございます。さて何度となく、このブログで指摘していることですが、日蓮の法華経や一念三千の理解等、天台教学の理解は、天台智顗からというより、妙楽湛然から摂取したものと考えられます。「龍樹の空と日蓮の一念三千」http://…

国家主義の日蓮は創価学会には都合が悪い?

いつもみなさん、ありがとうございます。さてTwitterで、宗教学者の島田裕巳氏が以下のように呟いていました。「折伏は顕正会の方が熱心です。創価学会はあまり折伏をしていませんね。今、創価学会員は日蓮に関心がないんじゃないんでしょうか。」私は「布教…

日蓮における国家と宗教。

いつもみなさん、ありがとうございます。さて以前ブログにも書きましたように、日蓮には民衆と交流した形跡が遺文中に見られないことから、日蓮を民衆仏法と定義するのは史実と甚だ相違すると私は考えています。「日蓮は民衆仏法ではない」http://watabeshin…

日興は『開目抄』真蹟を見ていない。

いつも皆さん、ありがとうございます。 さてTwitterでいろいろな方と話すうちに、当たり前と思っていたことが実はそうではないと気づかされることがあります。 例えば『開目抄』のことです。 身延曾存の御書『開目抄』真蹟は明治8年(1875年)に身延の火災で…

創価から離れられない法華講。

いつもみなさん、ありがとうございます。ところで、大石寺の法華講さんの信徒拡大の方法を見ていると共通する特徴は、ほとんどが「創価学会員の脱会・切り崩し」だということです。つまり自前で信徒を獲得する方法論が宗門内ではほとんど確立されておらず、…

日蓮真蹟に存在しない用語。

いつもみなさん、ありがとうございます。さて今回は日蓮の真蹟遺文では1箇所も使われない用語なのに、なぜか大石寺や創価学会は日蓮の重要なタームであると勘違いしている語句を紹介してみます。以下に列挙する語は、日蓮の真蹟遺文中には1箇所も存在してい…

大師講について。

いつもみなさん、ありがとうございます。さて今回は「大師講」についてです。日蓮は富木常忍ら信徒とともに、天台智顗の命日にあたる毎月24日に恒例の「大師講」という信仰行事を開催していました。対象は武家たちです。「大師講の事、今月明性房にて候が此…

梵字「バン」について。

いつもみなさん、ありがとうございます。さて今回は冒頭の画像にある、梵字「バン」についてです。この文字は「バン」と読みまして、日蓮門流の曼荼羅本尊では向かって右側に書かれます。多くの創価学会員さんや大石寺の法華講さんもご存知のことと思います…

私は如是相という語を使わない。

いつもみなさん、ありがとうございます。さて創価学会員さんや法華講さんは他者を批判される際に「あの人は如是相が悪い」等、言ったりすることがあります。実は私はこの言葉が好きではありません。要するに体良く他人を見た目で判断しているだけかと思うん…

存在意義の終焉。

いつもみなさん、ありがとうございます。さて創価学会は昭和30年〜50年代頃までに起こった一つの社会的なムーヴメントであったと私は思っています。小説『人間革命』などを読むとわかりますが、当時は支部や地区で何十、何百という世帯の入会数がありました…

数珠のこと。

いつもみなさん、ありがとうございます。たくさんの応援メッセージ、本当に感謝しています。Twitterアカウントもフォロワー数が2,000を越え、たくさんの方に読んで頂いていることに感謝の念しかありません。ありがとうございます。さて今日のテーマは数珠に…

阿闍梨号について。

いつもみなさん、ありがとうございます。さて今回は阿闍梨号についてです。日蓮は自身の教義として、本門戒壇説を採っていましたが、本来「戒壇」とは授戒の場所です。戒壇とは授戒を行い、灌頂の儀式を行う場でした。日蓮が自身のことを「日蓮阿闍梨」と書…