気楽に語ろう☆ 創価学会非活のブログ☆

創価学会の元非活メンバー(現在は退会済み)による語り

昭和34年6月30日、池田総務下の組織体制。

 
 
 
 
いつもみなさん、ありがとうございます。
 
 
 
さて前回は昭和34年5月8日付の聖教新聞の記事を紹介しました。
 
「選挙を宗教活動に位置付けた池田大作総務」
 
昭和34年(1959年)は、戸田城聖の死の翌年であり、池田大作が第3代会長に就任する前年ということになります。
池田大作氏は当時創価学会総務として、選挙戦を「大聖人様の至上命令である国立戒壇建立のためには、関所ともいうべきどうしても通らなければならないのが、創価学会の選挙なのでございます」と述べ、選挙が日蓮の本門戒壇(当時は国立戒壇)建立のために宗教上、必要なことであることを信徒に訴えました。
 
 
その結果、昭和34年6月2日の参議院選挙で創価学会は6名全員が当選という大勝利の結果を残します。東京地方区から立った柏原ヤスは第1位で当選。全国区から立った石田次男は66万票を得て全国区5位で当選。船場支部長の中尾辰義は14位、教学部長の小平芳平は15位、理事の原島宏治は19位、青年部長の牛田寛は24位とそれぞれ上位当選を果たし、全国区での得票総数は248万8千票を獲得。これは当時の創価学会の公称会員信徒数の実に2.32倍という数でした。
その前の4月、統一地方選挙でも創価学会の候補の当選率は実に90%を超え、この時、東京都特別区議選で竹入義勝、大川清幸、藤原行正らが当選しています。
 
 
この参議院選挙での創価学会候補の圧勝を受け、同年6月30日、創価学会の組織機構が大きく変わります。
まず青年部の池田大作、北条浩、森田一哉龍年光らが青年部参謀室から理事に就任します。
また池田大作氏が前年から務めてきた「総務」の権限が規定され「理事長のもとに、理事室を代表して、事務局及び各部を統括する」ことになります。総務の権限が実質的に各部の統括になったのです。
これらの人事と組織改革により、池田大作氏が実質的に自身の組織体制を確立したと言えるでしょう。以下に人事を載せてみますが、池田大作氏の息のかかった青年部が要所要所に配属されており、青年部の力が高まったことが如実に見て取れるかと思います。
 
理事長:小泉隆
総務:池田大作
理事室:小泉隆、和泉覚、白木薫次、原島宏治柏原ヤス辻武寿石田次男池田大作、北条浩、森田一哉龍年光
事務局:局長・北条浩 次長・森田一哉
指導部長:原島宏治
指導部副部長:北条浩
企画部長:森田一哉
監査部長:龍年光
財務部長:森田悌
文化部長:鈴木一弘
教学部長:小平芳平
学生部長:渋谷邦彦
学生部副部長:渡部一郎(渡部城克)
青年部長:秋谷栄之助(秋谷城永)
主任参謀:吉田顕之助
男子部長:多田省吾
女子部長:湊時子
婦人部長:柏原ヤス
大白蓮華編集部長:多田省吾
出版部長:中西治雄
経理部長:北条浩
登山部長:星野義雄
庶務部長:和泉美代
 
池田大作氏に近い青年部が要職を押さえているのがよくわかるかと思います。聖教新聞の編集部長は秋谷栄之助になり、前編集部長の石田次男氏は主幹になります。指導部も部長は原島宏治ですが、副部長に北条浩が就任しています。事務局は局長が北条浩、次長が森田一哉です。
 
 
この時、昭和34年(1959年)時点での青年部の最高幹部の年齢を見てみましょう。
 
池田大作(1928〜、当時31歳)
森田一哉(1926〜、当時33歳)
北条浩(1923〜、当時36歳)
龍年光(1921〜、当時38歳)
石田次男(1925〜、当時34歳)
秋谷栄之助(1930〜、当時29歳)
星野義雄(1924〜、当時35歳)
多田省吾(1931〜、当時28歳)
渋谷邦彦(1924〜、当時35歳)
渡部一郎(1931〜、当時28歳)
 
ではそれ以外の最高幹部の人たちの当時の年齢を見てみましょう。
 
小泉隆(1909?〜、当時50歳?)
森田悌二(1900〜、当時59歳)
和泉覚(1912〜、当時47歳)
柏原ヤス(1917〜、当時42歳)
辻武寿(1918〜、当時41歳)
原島宏治(1909〜、当時50歳)
 
昭和34年の統一地方選挙参議院選挙を契機として、創価学会がいかに実質的な池田大作・青年部体制になったか、よくわかるかと思います。
 
 
 
追記
ついでですが、2023年現在の創価学会最高幹部たちの年齢をあげておきます。
 
原田稔(1941年〜、82歳)
長谷川重夫(1941年〜、82歳)
池田博正(1953年〜、70歳)
石嶋謙二(1949年〜、74歳)
大場好孝(1942年〜、81歳)
金澤敏雄(1953年〜、70歳)
谷川佳樹(1956年〜、67歳)
萩本直樹(1953年〜、70歳)
 
ちなみに2023年の創価学会のテーマは「青年・凱歌の年」、2024年のテーマは「世界青年学会・開幕の年」だそうです。
 
 
参考文献
溝口敦『池田大作「権力者」の構造」講談社+α文庫、2005年