気楽に語ろう☆ 創価学会非活のブログ☆

創価学会の元非活メンバー(現在は退会済み)による語り

日興は五老僧の本尊書写に異論を唱えてはいない。

 
 
いつもみなさん、ありがとうございます。
 
 
 
さて日蓮正宗大石寺系教団の教えでは本尊書写について「唯授一人」「付弟一人」「金口相承」等と称して、一人から一人に受け継がれるものと考えられているようです。
しかしこれは後世に作られた化儀に過ぎません。
 
京都要法寺の開基、日尊の発言を記録した『尊師実録』(正本は京都要法寺蔵)によれば、次のように書かれています。
 
「一本尊書写ノ事 尊仰云、大聖人御遷化之刻、六人老僧面面ニ書写之給ヘリ、然無異議」
(日大『尊師実録』、『日蓮宗宗学全書』2-418ページ)

 
ここでは「日尊の仰せによれば、大聖人が入滅された後、六老僧たちがそれぞれ曼荼羅本尊の書写をしたが、誰からも異議は出なかった」とされています。
まして日尊は日興の門流です。つまり日興もまた他の五老僧たちが本尊書写をすることに異論を唱えてはいなかったのです。
 
日蓮正宗では、法主が唯授一人の血脈相承を受け、戒壇本尊の内証を書写する故に本尊書写の権能を法主一人に限定する教えですが、そんなものは後世に創作された後付け教義に過ぎません。そうでなければなぜ日興は五老僧の本尊書写に何の異論も唱えていないのでしょう。
これは同時に、当時、戒壇本尊も実在してはいなかったことの傍証とも言えるでしょう。