気楽に語ろう☆ 創価学会非活のブログ☆

創価学会の元非活メンバー(現在は退会済み)による語り

桂冠詩人のこと。

 
 
いつもみなさん、ありがとうございます。
 
さて今回は「桂冠詩人」についてです。
池田大作氏は生前、詩を書いては聖教新聞紙上で紹介し、会員信徒の激励を行っていました。その際、文末には大抵「桂冠詩人」「世界桂冠詩人」「世界民衆詩人」という称号を付けていました。
 
ところで「桂冠詩人」とは本来中世ヨーロッパで始まったもので、有名なのはイギリス王室から贈られる「桂冠詩人」です。有名な桂冠詩人を挙げるならウィリアム・ワーズワースジョン・ドライデンベン・ジョンソンジョン・メイスフィールドなどがいます。
 
ところが、池田大作氏が贈られた「桂冠詩人」等の称号はイギリス王室から贈られたものではありません。私的な詩の同人団体である「世界芸術文化アカデミー」が身内を表彰したものに過ぎません。
もう少し正確に言いますと、池田大作氏に「桂冠詩人」の称号を与えたのは「世界芸術文化アカデミー」(WAAC.  World Academy of Arts  and Culture)で、「世界桂冠詩人」「世界民衆詩人」「世界平和詩人」の称号を与えたのが「世界詩歌協会」(WPS.  World Poetry Society Intercontinental)になります。
 
この団体の中心人物が詩人のクリシュナ・スリニバスという人です。スリニバス氏は2007年に亡くなられましたが、池田大作氏に「桂冠詩人」等の称号が贈られたのは、スリニバスの同人団体へのSGIからの支援やサポートに対するお礼の意味がこもっているのが大きいのだそうです。
ジャーナリストである古川利明氏は1999年〜2000年頃に南インドマドラス(現チェンナイ)の彼の自宅まで行き、クリシュナ・スリニバスに直接取材を試みています。
その時のスリニバス氏の発言は以下の通りです。
 
「この十年間は、イケダとSGIは私たちの活動をよく助けてくれた。特にSGIで渉外を担当しているコセキ・ヒロフミ【創価学会国際室・小関副部長か】は私たちが毎月、発行する『ポエット』を東京のSGIに送り、それをコピーしたものを合計で三百部ほどになるが、世界中にあるSGIの組織を使って、アメリカやオーストラリア、ヨーロッパ、アジアなどの大学などに贈ってくれている」
(古川利明『カルトとしての創価学会池田大作』126ページ、第三書館、2000年)

 
そしてさらに明確な証拠として、世界詩歌協会で発行する『ポエット』等の詩集には池田大作氏が「パトロン池田大作」として記されているのです。以下の画像は同書128ページからのものです。

 
パトロン」とは後援者、支援者の意味であり、財政的な支援者ということになります。
つまりスリニバス氏に対して直接金銭の授受等があったのではないにせよ、SGI及び創価学会の国際室等から世界詩歌協会他への財政的な部分も含んだ何らかの支援があり、そこから協会は池田大作氏を「パトロン」と称していたことになります。つまり池田大作氏の「桂冠詩人」等の称号はイギリス王室と何の関係もないものであり、クリシュナ・スリニバス氏の関係する詩の同人団体から氏の支援に対する返礼もかねて「桂冠詩人」等の称号が与えられたと推察するのが自然なことであるように思います。
 
 
 
参考文献及び参考資料
 
古川利明『カルトとしての創価学会池田大作』第三書館、2000年
 
ブログ『実是求事-創価学会の詐術を読み解く』より「桂冠詩人のこと(上)」2010年8月27日
 
また『世界詩歌協会』機関誌「Poetry World」のトップページにも明確に池田大作氏を「Under the patronage」と記してあり、池田大作氏が同誌からパトロンとして認識されていたことがわかります。