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創価学会の元非活メンバー(現在は退会済み)による語り

北山本門寺に伝わる戒壇本尊の日有偽作説。




いつもみなさん、ありがとうございます。



さてこのブログでは、大石寺の弘安2年造立説・戒壇本尊が単なる後世の偽作でしかないことを何度か指摘しています。
と同時に、その偽作の時期ですが、大石寺9世日有〜14世日主の頃であると推定されます。



「日有『大石寺は本尊堂』」

「左京日教の代には既に板本尊は偽作されていたか」

戒壇本尊の創作時期」



ところで、昨日も紹介した北山本門寺の玉野日志との問答なのですが、これを読むと明治期にあたるこの頃、既に「戒壇本尊は大石寺日有によって偽作された」という説を北山本門寺側が採っていることがわかります。
以下に玉野日志の文書を挙げてみます。



「宝冊に云く、元徳二年興師書を以て大石寺を視篆せんことを命ず師乃チ之レに応ず其ノ状に曰ク日興跡条々ノ事。
これを大事とす当山日浄記に云く、然るに日有未聞未見の板本尊之レを彫尅し己義荘厳の偽書を作る其ノ偽書とは、此ノ文並ニ番帳を指すなり、所言全ク実跡たらば驚歎に堪へざる処、所言実に悪口ならば速に之ヲ削除し復末徒の悪言をも禁ずべし、請フ明示を惜むなかれ。」
(玉野日志文書、富士宗学要集7-42ページ)

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北山本門寺6世日浄の『日浄記』がここで挙げられていまして、この中で明確に「日有未聞未見の板本尊之レを彫尅し己義荘厳の偽書を作る」と書かれています。
この北山本門寺の『日浄記』の信用性がどこまであるのかは措くとしても、少なくともこの当時、北山本門寺には大石寺戒壇本尊偽作説が存在しており、その偽作者を大石寺9世の日有であると考えていたことになります。