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と同時に、その偽作の時期ですが、大石寺9世日有〜14世日主の頃であると推定されます。
「日有『大石寺は本尊堂』」
「左京日教の代には既に板本尊は偽作されていたか」
「戒壇本尊の創作時期」
以下に玉野日志の文書を挙げてみます。
これを大事とす当山日浄記に云く、然るに日有未聞未見の板本尊之レを彫尅し己義荘厳の偽書を作る其ノ偽書とは、此ノ文並ニ番帳を指すなり、所言全ク実跡たらば驚歎に堪へざる処、所言実に悪口ならば速に之ヲ削除し復末徒の悪言をも禁ずべし、請フ明示を惜むなかれ。」
(玉野日志文書、富士宗学要集7-42ページ)
この北山本門寺の『日浄記』の信用性がどこまであるのかは措くとしても、少なくともこの当時、北山本門寺には大石寺の戒壇本尊偽作説が存在しており、その偽作者を大石寺9世の日有であると考えていたことになります。