いつもみなさん、ありがとうございます。
さて先日の
聖教新聞(R4.1.9)の12面には「子どもと学ぶ
日蓮大聖人の生涯」と題した記事が載っていました。
この絵を見て、私は非常な違和感を覚えました。みなさんはどう感じるでしょうか。
日蓮と
極楽寺良観(忍性)の間で「祈雨の勝負」をしたことは、
日蓮系の信徒たちにはよく知られたところです。
それはわかるのですが、この絵で忍性は完全に「悪役」として描かれています。
房名・
極楽寺良観として知られる忍性は、実は
鎌倉時代、貧民や
ハンセン病患者等、社会的弱者の救済にあたった人物として知られています。
彼は「非人」とされた
ハンセン病患者等の人たちに衣服を与え、病屋や浴室を築造した人物です。
そもそも「祈雨の法で効験がなかったことを
日蓮に嘲弄されて、怒った忍性が幕府側に讒言した」というのは、単なる
日蓮宗側の言い伝えに過ぎず、忍性は
日蓮を相手にしなかったともされています。
そもそも
創価学会は、民衆仏法の教団であることを自称し、
公明党は弱者救済、大衆政党がその本質であった筈です。
とするなら、弱者救済に尽くした忍性に対し、評価を保留するならともかくとして、
日蓮宗系の言い伝えをそのままに悪役扱いをするというのは如何なものでしょうか。
きちんと過去の過ちを認めて、忍性の功績を再評価しても良いのではないかと、私などは思います。