気楽に語ろう☆ 創価学会非活のブログ☆

創価学会の元非活メンバー(現在は退会済み)による語り

『御遷化記録』の遺言は釈迦立像と注法華経。





いつもみなさん、ありがとうございます。



さて日蓮は弘安5年10月13日に池上邸で亡くなるのですが、この後の日蓮の葬儀の模様を記録したのが、日興による『宗祖御遷化記録』です。これは日蓮門流には広く知られたもので、日興真蹟が西山本門寺に残されていまして、また後世の改竄を防ぐ目的で各紙の継ぎ目に六老僧の花押が書かれています。



この『宗祖御遷化記録』の最後に「御遺言云」と日興が日蓮の遺言を記録しています。
そのまま書いてみます。


「一、御所持仏教事
御遺言云、
仏者釈迦立像墓所傍可立置云云
経者私集最要文名注法花経
同籠置墓所寺六人香花當番時
可被見之。自餘聖教者非沙汰之限云云。
仍任御遺言所記如件。
弘安五年十月十六日  執筆日興」
(日興『宗祖御遷化記録』日興上人全集115〜116ページ)

f:id:watabeshinjun:20211011190908j:plain


日興が日蓮の遺言として残しているのは「釈迦立像」と「注法華経」の二つの扱いについてです。
日蓮の遺言で、日蓮が常に身に帯して離さなかった釈迦立像を墓の傍らに置くようにされています。
ここから考えても、日蓮にとっての本仏とは釈迦その人としか考えられません。
また最要文は『注法華経』(真蹟は玉沢妙法華寺蔵)とされ、籠に入れて墓所寺に置くようにされています。
日蓮が遺言で大切にしたのは、釈迦の像と釈迦の法華経です。
どこにも戒壇本尊とか口伝類とか相伝とか、そんなことは全く書かれていません。



この日蓮の遺言通りに正しく日蓮の教えを信奉するのであれば、釈迦立像を本仏として崇め、注法華経を最重要として法華経研鑽に勤めるべきなのです。
なのにどうして日蓮正宗創価学会をはじめとする大石寺系教団は、遺言にありもしない戒壇本尊だの御義口伝だの、何の信憑性もない後世の創作教義を信じ切って、あたかも日蓮の教義のように偽装するのでしょう。



いい加減、日蓮本仏説などというカルト的な教説を早く否定して、大石寺系教団は本来の日蓮の教えに戻るべきでしょう。
私自身は日蓮の教えそのものに魅力を感じなくなった者ですが、少なくとも日蓮を宗祖とする宗派なのであれば、教義を偽装することは返って日蓮を貶めることになると知るべきでしょう。