いつもみなさん、ありがとうございます。
創価学会のホームページにもそう書かれてあります。
「仏の覚りである正法を人々に流布し、万人を仏の境涯に導くことこそが、仏法の目標です。
それゆえ、法華経でも『我が滅度の後、後の五百歳の中、閻浮提に広宣流布して、断絶して悪魔・魔民・諸天・竜・夜叉・鳩槃荼等に其の便を得しむること無かれ』(法華経601ページ、通解──私〈釈尊〉が入滅した後、末法において、全世界に正法を広宣流布して断絶させず、決して悪魔・魔民・諸天・竜・夜叉・鳩槃荼などの魔物につけ入らせてはならない)と説かれています。
この経文は、『後の五百歳』、すなわち末法において、妙法を全世界(一閻浮提)に広宣流布していくべきことを述べたものです。」
上記の創価学会ホームページでの引用部は次の通りです。
「我滅度後後五百歳中。広宣流布。於閻浮提。無令断絶。悪魔。魔民。諸天。龍。夜叉。鳩槃荼等。得其便也。」
ところが、この引用の前後は次のようになっています。太字にしますので確認頂ければと思います。この部分を創価学会はカットしているのです。
つまり創価学会も日蓮の法華経曲解である捃拾説に習って、意図的に「宿王華付属の法華経」として説かれる「広宣流布」を、「地涌の菩薩・上行付属の広宣流布」と曲解していることになります。そして経文上の「宿王華付属」の部分については、あえて引用せず、その前後を切り取って結果的に隠していることになります。ちなみにこの薬王品の付属は宿王華のみへの付属であり、どこにも地涌の菩薩など出てきません。
「広宣流布は誰に委任されたか。」
「広宣流布」という語は、法華経中には薬王菩薩本事品にしか存在しません。つまり文字を厳密に読むのであれば、「後五百歳中」の末法に「広宣流布」を託されたのは「宿王華菩薩」なのであって、上行菩薩等の地涌の菩薩ではありません。しかも鳩摩羅什漢訳の法華経ではその前の嘱累品で一度虚空会の儀式は閉幕しており、会座の会衆は既に散会していることになっています。