いつもみなさん、ありがとうございます。
加えて今回指摘したいのは、戒壇本尊の実際の大きさについてです。
1尺=30.03cm
1寸=3.03cm
1分=3.03mm
と考えますと、戒壇本尊のおおよその大きさは
縦:約143cm
横:約65cm
となります。
「戒壇の御本尊様は楠の厚木です。表から見るとこういう板です。ところが此れは大変な板です。ただの板ではないのです。こういう板になっているのです。だから後ろから見ると丸木です。丸木を表だけ削ってあるわけです。大変なものです。重たい。上はただ三寸そこそこの板ですけど、まわりは丸木です。まん丸い木です。その丸い木を、前を削って板にしたに過ぎません。」
ここから考えると、戒壇本尊はカマボコ形の半円筒形をしていて、楠の丸太の表面を削った形になっていることがわかります。
ですから厚みについては単なる板として考えるのではなく、半円筒形として考える必要があるでしょう。
すると計算式は
32.5×32.5×3.14÷2×143=約237,139立方センチメートルになります。
ここで楠の比重を例えば1立方センチメートルあたり0.52グラムと仮定してみると、
237,139×0.52=123,312グラム
となります。
とすると、戒壇本尊の重量は約123キログラムほどになるかと思います。
しかも比重は湿度によって変化するものですから、これよりも重くなることも在ろうかと思います。
また細井日達氏の言葉によれば、丸木の表面を削っているだけですので、半円筒よりも円筒に近い可能性があります。完全な半円筒で123キログラムですから、もしも削られた部分が全体の1/4だと仮定すると、重さは25%増しになります。すると戒壇本尊の重さは153キログラムを越えることになります。
そして日興が身延を離れる際に、それをどのようにして運んだのでしょうか。
こういったことから考えても戒壇本尊というものの信用性がいかに低いか、よくわかるかと思います。