気楽に語ろう☆ 創価学会非活のブログ☆

創価学会の元非活メンバー(現在は退会済み)による語り

戒壇本尊には複数のレプリカが存在する。

 
 
 
 
 
いつもみなさん、ありがとうございます。
 
 
 
さて今回は大石寺戒壇本尊の複製が複数体存在する仮説について検証してみたいと思います。
まず戒壇本尊についての画像をあげます。
 
 
1、熊田葦城『日蓮上人』縮刷版、良書刊行会、大正5年。

2、犀角独歩のブログより、奉安堂蔵の近影。

3、金原明彦『日蓮と本尊伝承』水声社、2007年

 
このうち1の画像は、大石寺が信徒の由井一乗氏、熊田葦城氏に写真撮影を許可したものであることが細井精道(日達)氏の発言からわかっています。
 
次に2の画像ですが、この画像に対して日蓮正宗側が平成20年2月1日付『通告書』にて、弁護士3人の連名で「貴殿は犀角独歩の名称を用いてインターネット上にブログを開設し、その中で、通告人が奉安堂に厳護する本門戒壇の大御本尊の写真を掲載しています。」と述べています。したがって2の写真は日蓮正宗側が本物であることを認めていることになります。
 
3の画像ですが、これは金原明彦氏の『日蓮と本尊伝承』(水声社、2007年)によって初めて知られるようになったものです。これについては本物であるかどうかがわかりません。
 
 
このうち、私が注目したのは3の金原氏の著作に載る戒壇本尊画像です。1と2は間違いなく日蓮正宗側が本物と認めているので疑いないのですが、3はそれがないのです。
加えて金原氏の著作では戒壇本尊の相貌について、『石山本尊の研究』の著者である柳澤宏道氏といくつか違う見解を示しているのです。
両者の座配翻刻図を見てみましょう。まず柳澤宏道氏が「仏滅後」「南無迦葉尊者」と示しているところについて、金原明彦氏は「仏滅度後」「南無大迦葉尊者」と書いているのです。

 
これらの書字の相違が単なる金原氏、または柳澤氏どちらかの翻刻ミス、または誤植であるなら問題はないのですが、それが違う場合、金原氏が画像掲載した戒壇本尊は大石寺奉安堂蔵の戒壇本尊とは別のレプリカ等を参照した可能性があることになります。
ここからも戒壇本尊が一体のみ存在するのではなく、複数体の戒壇本尊のレプリカが存在すると考えた方が推論としては自然なことになるでしょう。
 
 
加えて最大の問題は3の本尊画像における鶴丸の位置です。

 
ここでは鶴丸が本尊の表面にかかる形になっています。これは信徒に内拝させる本尊安置として非常に不自然です。また下からの角度で写真を撮ったとしても、これではどう考えても鶴丸が本尊の表面にかかってしまうことになるでしょう。
ここから考えても、この3の戒壇本尊画像は大石寺奉安堂蔵のものではなく、どこか別の寺等に秘されている複製ではないかと推測することができます。
 
上記の理由から戒壇本尊には複数のレプリカが存在していると推測することができると私は考えています。
 
 
追記
以前のブログ記事では常泉寺戒壇本尊の複写が存在することを書いています。
 
 
常泉寺戒壇本尊の複写が存在する」