いつもみなさん、ありがとうございます。
さて小説『人間革命』ですが、かつての旧12巻は篠原善太郎氏による代筆とされているのは多くの方が指摘している点です。
もしもそうではなく、池田大作氏によって全てが書かれたというのならば、直筆原稿を全て公開すればいいだけの話なんだと思うんですよね。
しかしそれがされていない時点で、篠原善太郎氏の代筆による作品である可能性が高いと私には思われます。
全体に構成が巧みに書かれており、読み物とした素直に読める作品に仕上がっていると私は考えています。ただ史実と違うところが山ほど盛り込まれているので、これをもって池田大作氏の正史であるとするのは誤りでしょう。池田氏は戸田城聖に折伏されてはいませんし、そもそも彼は最後までご授戒を拒んで堀米日淳氏に呆れられたのはよく知られた話です。
「池田青年の入信の事実」
仮説ですが、篠原善太郎氏の代筆によるとすれば、彼は相当程度配慮して、ユゴー風の小説の叙述を『人間革命』で試みた。そしてそれは一定程度に成功し、池田名誉会長の虚像を作り上げることになったと私は考えています。しかしながら現在の『新・人間革命』はそういった小説としての魅力もどこか旧『人間革命』に劣るように思えます。