気楽に語ろう☆ 創価学会非活のブログ☆

創価学会の元非活メンバー(現在は退会済み)による語り

南原繁の「人間革命」の借用。





いつもみなさん、ありがとうございます。



さて「人間革命」という言葉は本来、東京大学南原繁氏によって唱えられたものなのですが、戸田城聖氏はこれを借用して用いることになります。
戸田城聖氏の巻頭言集には以下のように書かれています。



「かつて、東大の南原総長は、人間革命の必要を説いて、世人の注目をあびたのであったが、われわれも、また、人間革命の必要を痛感する。ただし、その内容と方法とにおいては、大いに異なっているのである。」
戸田城聖『巻頭言集』5ページ、創価学会昭和35年

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上記発言は昭和24年8月の大白蓮華のものですので、既に戸田城聖氏は南原繁氏が「人間革命」という語を主張したことを受けて「その内容と方法とで異なる」ものを同じ名称で提唱したことになります。

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このような用例は借用であり、当然ながらどのような内実を持つのかを考えなければ後世に伝えていくことができないでしょう。
その意味でも下記記事に書きましたが、池田大作氏の思想における「人間革命」もまた後世に忘れ去られていく、借用の用例でしかないのだと私は考えています。


「忘れ去られる池田思想」