気楽に語ろう☆ 創価学会非活のブログ☆

創価学会の元非活メンバー(現在は退会済み)による語り

日蓮が密教を自身の教義中に取り込んだ例を列記してみる。

 
 
いつもみなさん、ありがとうございます。
 
 
 
さて日蓮法華経を根本として、後年真言を批判しながらも、真言密教の思想を自身の思想中に摂取し、自身の教理の中に取り込んでしまった人です。
今回はそれらの例を列挙してみましょう。日蓮法華経を根本とするなら密教の教えを包摂させ、それらの教理が自身の教学に備わるとしていたのです。
 
 
 
日蓮は本尊を「曼荼羅」(日蓮は「漫荼羅」と書く)とするが、そもそも「曼荼羅」は真言密教の用語である。
 
 
日蓮はほとんどの本尊で、首題の左右に不動明王愛染明王とを梵字で書くが、不動明王愛染明王法華経には出てこない密教の諸尊である。また不動明王大日如来の化身として知られている。
 
 
・『阿仏坊御書』(真蹟不存)で阿仏坊の五体を「地水火風空」の五大と配するのは、覚鑁の『五輪九字妙秘密義釈』の真言密教の思想である。同抄を文永9年述作の真蹟と仮定するなら、佐渡以降も日蓮真言の思想を持っていたことになる。
 
 
日蓮門流の多くの墓には五輪塔が用いられている。言うまでもなく五大を五輪と配するのは覚鑁密教思想であり、日蓮正宗でも墓に密教五輪塔を作り、五輪を「妙法蓮華経」の5文字に配している。
 
 
日蓮真蹟曼荼羅18番(文永11年説、平賀本土寺)には釈迦多宝の左右に「南無金剛大日如来」と「南無胎蔵大日如来」が書かれている。
 
 
日蓮真蹟曼荼羅8番の「一念三千本尊」(文永期と推定、平賀本土寺)には「金剛界大日如来」と「胎蔵界大日如来」が真言梵字で上部左右に書かれている。
 
 
・即身成仏とは本来、空海の『即身成仏義』で明らかにされた密教の教義である。法華経での龍女の成仏は「変成男子」とあり、そもそも女性の即身成仏は成されていない。
 
 
 
 
 
他にも様々なことが言える気がしますが、今回はこの辺にしておきます。
日蓮は国家諫暁を行い、国の安泰を図るため、禅と念仏者の寺を焼き払い、首を刎ねることを為政者に進言します(『撰時抄』)。日蓮真言を批判するに至ったのは、当時の真言もまた国家と深く結びついており、日蓮はそれに変わって自身が国師として用いられ、祭政一致国家の樹立を図ったのでしょう。そのため、自身の教理の中に真言を取り込んでしまい、自身の曼荼羅本尊に真言を内包させてしまい、法華経における統一化を企図したのかと思います。