気楽に語ろう☆ 創価学会非活のブログ☆

創価学会の元非活メンバー(現在は退会済み)による語り

不動明王と愛染明王を真言の梵字で書いた日蓮。

 
 
いつもみなさん、ありがとうございます。
 
 
さて日蓮曼荼羅本尊は左右に必ず梵字不動明王愛染明王を勧請します。
日蓮真蹟の本尊にはほとんどこれが書かれているのです。
 
日蓮真蹟本尊中、梵字が書かれないものを挙げてみましょう。
 
 
10番、船中楊枝本尊、文永11年3月15日?
19番、文永11年?正月日
21番、文永12年卯月日
22番、文永12年卯月日
23番、文永12年卯月日
28番、玄旨伝法本尊、建治元年12月日
29番、今此三界本尊、建治元年?
47番、病即消滅本尊、弘安元年3月16日
66番、日仰優婆塞授与、弘安2年9月日
90番、今此三界本尊、弘安3年?
 
 
 
日蓮真蹟曼荼羅は、身延曽存の佐渡始顕曼荼羅を含めると全128幅の曼荼羅が存在することがわかっていますが、そのうち梵字が存在しないのは、上記の10体のみです。それ以外には全て梵字が書かれているのです。
当然のことながら、大石寺法主の書写する本尊も日蓮に倣ってきちんと真言梵字不動明王愛染明王が書かれています。
 
 
真言を批判しながら、なぜ真言梵字不動明王愛染明王が書かれるのかは、日蓮の矛盾です。こういう部分に日蓮真言に対する態度のアンビバレントな部分が現れているのかと思います。以下の記事で書いたように日蓮真言批判は何ら論理的ではないのです。
 
 
日蓮真言に対する態度」
 
 
例えば日蓮真蹟曼荼羅18番(文永11年? 平賀本土寺蔵)には「南無胎蔵大日如来」「南無金剛大日如来」がきちんと書かれています。

 
また同じく文永期と推定される「一念三千本尊」(同平賀本土寺蔵)には、大日如来が左右両肩に梵字で書かれています。

 
文永期以降、確かに大日如来の勧請は見られなくなります。しかしながら日蓮が生涯にわたって曼荼羅本尊図顕の際に不動明王愛染明王とを真言梵字で書いていたことは間違いありません。しかも不動明王愛染明王法華経には何の関係もありません。法華経に出てもこない密教の神仏をなぜ日蓮が生涯にわたって曼荼羅本尊に書き続けなければならないのでしょう? さらに言えば「曼荼羅」という語は本来真言由来の語です。