いつもみなさん、ありがとうございます。
ご存知ない方のために付け加えますと、富士学林は「大学科」と銘打っていますが、文部科学省認可の正規の大学ではありません。大石寺67世阿部日顕により創立された、非教師僧侶のための日蓮正宗の教育機関になります。当然ながら日蓮正宗以外の一般の方は入学できません。
まあ、このような富士学林の閉鎖的な体質は以前から批判されることも多いのですが、阿部日顕氏はなぜこのような私塾とも言うべき僧侶養成機関を設立したのでしょうか。
個人的に大石寺が独自の教育機関、研究機関を持つことは一定の評価をしたいところなのですが、大学科のやっていることは異流儀の創価学会やら顕正会やら正信会やらを批判することばかりになっています。またどういうわけだか、阿部日顕氏亡き後、大石寺68世早瀬日如氏は富士学林における最重点の項目である「三大秘法義」講義を自身で行うことがなく、水島日叡氏が行っています。
阿部日顕氏が立正大学出身ということもあり、大石寺が自前で独自で日蓮教学の外部に発信ができる研究機関の構想を持っていたであろうことが推察できるのですが、現実問題として早瀬日如氏はあまり関わりを持たず、三大秘法義講義は教学部長にほぼ丸投状態で、やっていることは単なる創価学会や顕正会等の異流儀批判に終始しているだけとなります。
1、富士学林大学科の入学者を、外部一般、また他宗派等、日蓮宗系僧侶にも開かれたものとする。
3、富士学林にも日蓮宗系の外部講師を積極的に招致し、開かれた教育・研究機関であることを外部にアピールする。
ということが必要になるかと思います。
大石寺も創価学会も非常に閉鎖的な体質を持っていますが、その割に教育機関であるはずの「創価大学」は意外と開かれたところでして、日本宗教学会や法華コモンズの人たちが自由に出入りできるところがあります。富士学林大学科もそのように開かれた研究機関として、外部に門戸を開くことにより、評価は変わってくるようにも思います。
追記