気楽に語ろう☆ 創価学会非活のブログ☆

創価学会の元非活メンバー(現在は退会済み)による語り

富士学林大学科のこと。




いつもみなさん、ありがとうございます。



さて日蓮正宗大石寺には、僧侶の教育機関として「富士学林大学科」というものが存在します。
富士学林大学科は、東京都渋谷区西原(小田急線の代々木上原駅近く)にありまして、これは大石寺67世阿部日顕氏により設立されたものです。



ご存知ない方のために付け加えますと、富士学林は「大学科」と銘打っていますが、文部科学省認可の正規の大学ではありません。大石寺67世阿部日顕により創立された、非教師僧侶のための日蓮正宗教育機関になります。当然ながら日蓮正宗以外の一般の方は入学できません。



まあ、このような富士学林の閉鎖的な体質は以前から批判されることも多いのですが、阿部日顕氏はなぜこのような私塾とも言うべき僧侶養成機関を設立したのでしょうか。
本当のところはわかりませんが、富士学林以前に日蓮正宗大石寺には立正大学のような研究機関が存在していなかったことが大きいと思います。



故阿部日顕氏は、昭和18年(1943年)に立正大学を卒業しています。つまり日顕氏は日蓮宗の教学研究機関である立正大学で研鑽を重ね、教学部長になり、法主になったことになります。
阿部日顕氏は日蓮正宗独自で非教師僧侶を教育する機関設立の必要性を強く感じていたのでしょう。富士学林を1988年に設立すると法主である阿部氏自身が大学科で「三大秘法義」の講義を受け持つようになります。



個人的に大石寺が独自の教育機関、研究機関を持つことは一定の評価をしたいところなのですが、大学科のやっていることは異流儀の創価学会やら顕正会やら正信会やらを批判することばかりになっています。またどういうわけだか、阿部日顕氏亡き後、大石寺68世早瀬日如氏は富士学林における最重点の項目である「三大秘法義」講義を自身で行うことがなく、水島日叡氏が行っています。



先代の阿部日顕氏は、この富士学林にかなり力を入れていたようで、文京区西片にあった大石寺出張所を渋谷区に移転しました。また阿部日顕氏による「三大秘法義」の講義は、阿部氏の隠居後も行われていたようです。




阿部日顕氏が立正大学出身ということもあり、大石寺が自前で独自で日蓮教学の外部に発信ができる研究機関の構想を持っていたであろうことが推察できるのですが、現実問題として早瀬日如氏はあまり関わりを持たず、三大秘法義講義は教学部長にほぼ丸投状態で、やっていることは単なる創価学会顕正会等の異流儀批判に終始しているだけとなります。



個人的な考えですが、大石寺富士学林が創価学会と異なって「開かれた教団」となるためには以下の点が必要かと思います。



1、富士学林大学科の入学者を、外部一般、また他宗派等、日蓮宗系僧侶にも開かれたものとする。

2、発表する研究が単なる創価学会批判に終始するものを取りやめ、大石寺所蔵文書の公開等を積極的に行い、外部の批判を多く受け入れた教学の研究体制を確立する。

3、富士学林にも日蓮宗系の外部講師を積極的に招致し、開かれた教育・研究機関であることを外部にアピールする。



ということが必要になるかと思います。
大石寺創価学会も非常に閉鎖的な体質を持っていますが、その割に教育機関であるはずの「創価大学」は意外と開かれたところでして、日本宗教学会や法華コモンズの人たちが自由に出入りできるところがあります。富士学林大学科もそのように開かれた研究機関として、外部に門戸を開くことにより、評価は変わってくるようにも思います。



追記
創価大学は、比較的開かれた教育機関であると思いますが、創価大学敷地内に設立された「東洋哲学研究所」は、外から何をやっているのか全くわからない場所となっております。
東洋哲学研究所も早く公開して、開かれた研究機関にすることで、一般の理解は上がるようにも思います。ただ信濃町創価学会の閉鎖体質はどうにもならないものかと思いますが。