いつもみなさん、ありがとうございます。
ところで、学問というものは、常に新しい学説と、それに対する批判によって発展してきたものです。
学者が新しい学説を発表したら、必ずそれは批判に晒されます。批判されない見解などというものはあり得ないことです。批判の中で、批判に耐え得たものが新たな定説として確立されていく、つまり学問の発展というものは、批判されることを回避し得ないのです。
創価学会は仮にも「学会」と銘打っていますし、そもそも初代会長・牧口常三郎氏は田辺寿利氏や柳田國男氏らと親しかった地理学者でもありました。また牧口氏は『創価教育学体系』を繙けばわかるように、その思想形成にE・デュルケームの影響が大きく、社会学者と言ってもよい側面も持ち合わせていました。田辺寿利氏と牧口氏との交流はその点からも類推できるでしょう。
話が横道に逸れましたが、単なる悪口に属さない、生産的な「批判」は、学問の深化・発展に欠くべからざるものなのであり、「批判」を封じようとするものは、学問や文化の発展そのものを否定する行為であり、ややもすれば言論の自由の否定に繋がりかねない行為です。