いつもみなさん、ありがとうございます。
さて
大石寺3祖日目に『日興上人御遺跡事』という文献があります。『
日蓮正宗歴代
法主全書』によるなら、この日目真蹟の正本は
大石寺に現存します。
ここでは
広宣流布の暁、本門寺建立の時、本門寺の本堂に納められるべきものが2点挙げられています。
それは「日興の御影」と「御下文」(
園城寺申状)です(『
日蓮正宗歴代
法主全書』第1巻213ページ)。
他には何も書いていません。
画像を見てもわかる通り、
戒壇本尊は書かれていません。
もしも
戒壇本尊が日目の時代に実在したのなら、本門寺本堂にかけるべき
戒壇本尊が記録されてしかるべきなのではありませんか。
また日目の『申状』を見てみましょう(同212ページ)。
「龍樹天台が残すところの秘法あり」と述べられており、それは本門の本尊と
戒壇と題目の五文字だと書かれています。どこにも「
戒壇本尊」とは書かれていません。
つまり日目の時代には
戒壇本尊はまだ存在していなかったことになります。