いつもみなさん、ありがとうございます。
さて
大石寺における
日蓮本仏説は、後世にできた単なる偽作の教義であることは何度もこのブログでは指摘させていただいています。
上の画像は日道『三師御伝土代』(『
日蓮正宗歴代
法主全書』253ページ、
日蓮正宗、1972年)の冒頭ですが、ここできちんと日道は「
日蓮聖人ノ本地ハ是レ
地涌千界
上行菩薩ノ後身也」と書いています。どこにも
日蓮を本仏などとは書いていません。
『三師御伝土代』の述作年代は正慶2年(1333年)と推定されますので、この頃までは
日蓮を本仏とする説は
大石寺には存在しなかったことになります。
続いて同書の日興伝の項には以下のように書かれています(同271ページ)。
ご覧になってわかる通り「
日蓮聖人」の「本地」を「
上行菩薩」の「上首」としています。
後段では
日蓮と別に本仏を久遠実成の本仏としています。
日蓮とは別に書いています。ここからも日道は、
日蓮を本仏と考えてなかったことになります。