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創価学会の非活メンバーによる語り

ナーガールジュナの系譜。






いつもみなさん、ありがとうございます。



さて私は少しずつナーガールジュナ(龍樹)の『中論』読解をこのブログで進めていますが、まあ知らない人にはどうでもよいことかと思います(笑)。
余談ですが、龍樹の『中論』は全27章447節で構成されていますので、私の「中論を読む」シリーズは完成までだいたい全447回を予定しています!(ホンマかいな・笑)


要は私自身の興味関心とともに、私の考える信仰の問題ですから、別に興味がない方は読まなくてよいかと思います。
ただ私自身は、智顗の空観・中道ということを考える時、どうしてもその原点がどうであったかを検証する必要性を感じていて、その果てに行き着いたところが龍樹の『中論』であったわけです。


ところで、ナーガールジュナを読んで最近特に読む必要性を感じるのは、やはりチャンドラキールティの『プラサンナパダー』なんですね。中村元氏は龍樹の流れとしてプラーサンギカ派をよく意識していて、やはりチャンドラキールティの中論釈は龍樹理解に必須であることがよくわかります。


歴史を俯瞰してみますと、ナーガールジュナ(龍樹)の弟子として重要なのは『百論』を著したアーリヤデーヴァ(提婆)、そしてその後継者であるラーフラバドラ(羅睺羅)が挙げられます。


ラーフラバドラ以降、中観派は一時停滞しますが、5世紀頃に再び活発化します。その人物こそプラーサンギカ派の最初の人物ブッダパーリタ(仏護)だったんですね。
ブッダパーリタ以降、7世紀にプラーサンギカ派に現れたのがチャンドラキールティ(月称)なんですが、彼が中論釈『プラサンナパダー』を著し、スヴァータントリカ派のバーヴァヴィヴェーカ(清弁)を批判することになります。この註は現存する『中論』唯一のサンスクリット註なんですね。


ブッダパーリタを祖として、チャンドラキールティに代表される系譜はプラーサンギカ派と呼ばれています。
この派はどんな主張であれ、それは必ず誤謬(プラサンガ)に帰着するとして、徹底的な誤謬の指摘を通して、存在の空について相手に悟らせようとする立場であったと考えられています。つまりプラーサンギカ派は派それ自体の主張を持っていないことになります。
そして付言すれば、そのような傾向は、すでにナーガールジュナの中に存在していたと考えられます。


ナーガールジュナ思想は中国に伝えられましたが、その系譜はクマラジーヴァ(鳩摩羅什)訳によるナーガールジュナの『中論』『十二門論』、およびアーリヤデーヴァの『百論』に基づく三論宗としてになります。日本に伝わった形も当時は三論宗としてです。
天台智顗の言う空仮中の三諦円融、一心三観の教義はナーガールジュナの影響下に書かれたことは間違いないことです。



というわけで、現在の私の課題はチャンドラキールティの註からナーガールジュナを私なりに読む試みになります。




参考文献:
中村元『龍樹』講談社学術文庫、2002年