いつもみなさん、ありがとうございます。
ところで、先日のブログ記事でも指摘したように、
大石寺の教義形成には興門流の諸山の影響が大きいかと思いますが、とりわけ京都
要法寺の存在を抜きにして語れないように思います。
例えば
創価学会が現在独自に信徒に授与を行なっている本尊は栃木県浄圓寺所蔵の日寛本尊ですけど、そもそも栃木県の浄圓寺という寺は日尊によって建てられたものだと言ったら多くの方は驚かれるでしょうか。
京都
要法寺開山である日尊は、実に多くの寺を建てています。栃木県の浄圓寺もそうです。
例えば伊豆実成寺と言えば興門流八本山の一つ(現在は日蓮宗に帰属)で興門流では由緒ある寺ですが、この寺も日尊によって建立されています。
他にも例えば東京都
墨田区の妙縁寺(
日蓮正宗)も日尊によって創建されています。
また仙台の仏眼寺(
日蓮正宗)も日尊の手によって創建されています。仏眼寺は
昭和3年、
要法寺からの訴えにより、一時的に
大石寺から離脱して
要法寺の末寺であった時期さえあります。
仙台の仏眼寺の2代目住職は仙樹院日是という人物ですが、この日是は後に江戸に戻り、
常泉寺(東京都
墨田区、
日蓮正宗)を創建しています。
それにそもそも
大石寺の久成坊は日尊を開基として建立されたものです。
つまり現在の
日蓮正宗の由緒ある寺の多くに日尊によって建立された寺が散見されるということであり、またこれらの事実からも京都
要法寺日尊系の影響が
大石寺にも及んでいたと考える方が自然かと思います。