気楽に語ろう☆ 創価学会非活のブログ☆

創価学会の元非活メンバー(現在は退会済み)による語り

寂日坊日掌書写で神社氏子に授与された本尊。

 
 
 
いつもみなさん、ありがとうございます。
 
 
 
さて今回は大石寺法主以外の人間が本尊書写をしていたこと、そしてその本尊を氏子(神社の氏神の信徒のこと)に授与していた事実を挙げてみたいと思います。
以下の本尊は、大石寺塔中の寂日坊の32代・日掌が板に書写し、大石寺近郊の外神村の神宮氏子に授与した本尊になります。

この本尊の裏書には「文政六未年九月廿五日造立之」とありますので、文政6年(1832年)、つまり19世紀に日蓮正宗は、法主以外のものが普通に本尊を書写したことがあり得たことになります。またこの本尊は表面左端に「神宮氏子」と書かれており、外神の八幡宮の氏子信者に授与されたことがわかります。
 
 
またこの本尊の相貌は以下のような座配になっています。きちんと日蓮在御判も書かれていますので、明確に「本尊」として書かれていることがおわかりになるかと思います。

 
 
以前、ブログでも書きましたが、大石寺の教義にはその史的形成過程に神道の影響がありまして、このように法主以外の人間が本尊を書写し、それを神社の氏子に授与しても特に問題はなかったことになります。
 
 
 
参考文献
松岡幹夫『日蓮正宗の神話』論草社、2006年