いつもみなさん、ありがとうございます。
この本尊の裏書には「文政六未年九月廿五日造立之」とありますので、文政6年(1832年)、つまり19世紀に日蓮正宗は、法主以外のものが普通に本尊を書写したことがあり得たことになります。またこの本尊は表面左端に「神宮氏子」と書かれており、外神の八幡宮の氏子信者に授与されたことがわかります。
またこの本尊の相貌は以下のような座配になっています。きちんと日蓮在御判も書かれていますので、明確に「本尊」として書かれていることがおわかりになるかと思います。
参考文献
松岡幹夫『日蓮正宗の神話』論草社、2006年