いつもみなさん、ありがとうございます。
「戸田城聖(妙悟空)著『人間革命』初版の改竄」
例えば以下のようなページです(313〜315ページ)。
巌さん(戸田城聖)と森田正一、福島政雄らがおでん屋で互いに酒を飲みながら、真珠湾攻撃の戦果について熱く談笑している場面です。戸田城聖らが「巌先生、やったねぇ!」「うん! やったな」と話します。「日本人なら一応、誰でも胸がスーッ! となるさ」「親父さんは、どんなに嬉しくなっても、勘定は忘れないね」等々、これらの会話を読んで、果たして誰が戸田城聖氏を先の15年戦争に反対した反戦平和主義者だと思うでしょうか?
なおこの部分は昭和47年の聖教文庫版でも削除されてはいません(下巻、89〜92ページ)。
また牧田城三郎(牧口常三郎)がこの真珠湾攻撃での戦果に言及するシーンで、牧口常三郎氏は緒戦の戦勝に不安を覚えているのが伝わりますが、彼はここで「日本の兵隊は勇敢だ」「緒戦の華々しい戦果」もまで言及しています(前掲書328ページ)。
牧口常三郎氏がここで「緒戦の華々しい戦果」にもかかわらず、一抹の不安を覚えているのは「日本が負ける」という不安なのです。つまりこの後、創価教育学会が国家諫暁を決意し、布教活動に打って出るのは日本を敗戦から救うためであり、戦争に勝ちたいがためだということになります。