気楽に語ろう☆ 創価学会非活のブログ☆

創価学会の元非活メンバー(現在は退会済み)による語り

「広布図書館」の構想。

 

 

 

いつもみなさん、ありがとうございます。

 
 
 
さて今回は昭和46年(1971年)3月22日、東京・日本武道館で行われた創価学会の本部幹部会で、池田大作会長(当時)が述べたスピーチについて紹介してみたいと思います。
 
 
この中で、池田大作氏は次のように述べています。
 
 
「その意義にちなみ"大言論運動”ともいうべき運動を起こし、皆さん方一人一人の体験、あるいは家庭、ブロックなどの真実の戦いの歴史をつづり、後世に残していってはどうかと思いますが、いかがでしょうか。
テーマ、原稿量とも自分の自由でけっこうです。決して重荷に感ずる必要はない。例えば“折伏の歴史”でも“我が法戦の郷土史”でもけっこうであるし“我が家の信仰の歴史”“我が信仰記”“我が文化祭”“我が華道展““私の理想”“私の講習会記”等々、あらゆる角度から論ずることができると思う。広宣流布につながるあらゆる歴史の記録を、細微にわたって、後世の歴史家と人類のために書き残しておきたいのであります。
これらを、かりに各大ブロックで一冊の本にまとめても、一度に数万冊の広宣流布の膨大な記録が完成するわけである。後世の歴史家がひもとけば必ずや驚嘆するであろう、偉大な実像の記録である。
この勇敢な活躍、正義の敢闘、栄光の法戦の記録を残すために、仮称「不二図書館」または「広布図書館」ともいうべき意義ある図書館を建設し、収めておきたいというのが、私の現在の心境であります。」
池田大作「大言論運動の展開を」、昭和46年3月22日、第136回3月度本部幹部会、東京・日本武道館でのスピーチ、『会長講演集』第3巻所収)

 
読んでおわかりのように、池田大作氏が創価学会信徒の活動を記録に残し、それをまとめて保管する記念図書館の建設をしたいと言及しています。
では果たしてこの構想は実現したのでしょうか? 私は創価学会本部が、信徒の記録を残した図書館を建設したという話を全く聞きません。
むしろ創価学会は、2000年代の半ばに経営コンサルティング会社「アクセンチュア」と契約し、法人改革を進める中で、「アーカイブ事業」に関して「認定委員会」の承認を得たものしか公式な史料として認めないという内向きな姿勢を鮮明にしています。
 
 
「経営コンサルティング会社との契約」
 
 
つまり今の創価学会は、会員の活動や記録をそのままで残す気はないばかりか、かつての池田大作会長が述べていた「広布図書館」構想さえもなかったことにしたいのかもしれません。
 
 
話はやや逸れますが、立正佼成会は会付属の図書館を持っています。この図書館には宗教・仏教関連の書籍がおよそ20万冊収蔵されており、立正佼成会を含むさまざまな宗教法人の機関誌も収集しています。この図書館は杉並区にあり、15歳以上であれば誰でも(立正佼成会信徒以外の人も)利用することができます。もちろん利用は全て無料です。
 
 
創価学会はかつて池田大作氏が構想した図書館について建設をする気はもはやないのでしょうか。全ての史料を明らかにすることは創価学会にとってそれほど困ることなのでしょうか。