いつもみなさん、ありがとうございます。
さて今回は大石寺の「位牌」(神座)について、少し書いてみたいと思います。
日蓮正宗創価学会の時代(つまり宗創和合時代)から信徒の方はおわかりかと思いますが、基本日蓮正宗の当時の教義では「神座」つまり位牌は立てなかった筈です。亡くなられた方は基本過去帳に記入し、祥月命日に供養をするということをしていたかと思います。
大石寺では「位牌」のことを「神座」(じんざ)と呼びます。
「神座(イハイ)を立ざる事、御本尊授与の時、真俗弟子等ノ示し書キ之レ有り、師匠有レは師の方は仏界の方、弟子の方は九界なる故に、師弟相向ふ中央の妙法なる故に、併ラ即身成仏なる故に他宗の如くならず、是レ則事行の妙法、事の即身成仏等云云。」
(日有『有師化儀抄』富士宗学要集1-77ページ)
したがって神座=位牌は本来立てないのが大石寺の教義であったことになります。
以下の画像は法主書写の神座です。
右側:60世日開書写神座、昭和11年
左側:62世日恭書写神座、昭和14年
なお、故人及び願主の氏名はマークで消してあります。
追記
今回の記事を書くにあたり、元信者の方から神座の画像情報を教えて頂きました。ありがとうございます。