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さて、日蓮正宗には「御肉牙」という宗宝が存在します。これは日蓮の歯を大石寺が保存しているというもので、法主の御代替わりに公開されるものです。何と広宣流布が近づくと肉が増えて光明を放つそうです。そんなオカルトのような気味の悪いものを未だに祭り上げていることに驚きます。
「御肉牙について」
それらの寺宝とともに日昭がきちんと「日蓮の歯二粒」が現存していることを記録で残しているのです。しかもこの記録は文保元年(1317年)のものです。
もしもこの「日蓮の歯」が偽作だとすれば、それを偽作したのは日昭以外にあり得ない筈です。ところがこの時に存命であった筈の日朗(1320年没)も日興(1333年没)もこれを批判していません。またこれ以降の日蓮門流の中に玉澤妙法華寺の日蓮の歯を否定するものは存在しません。日興門流にもこの歯の存在を否定する文献や記録はありません。
以下は邪推になりますが、これは玉澤妙法華寺の「日蓮の御肉歯」が寺宝として知られるに至り、後世の大石寺が自山に「御肉牙」を偽作するに至ったと推察するのが自然かと思います。というのは、もともと大石寺に「歯」が存在していて、もしも仮に玉澤妙法華寺側が大石寺を真似て「歯」を偽作したとするなら、諸方面から妙法華寺を批判・否定する議論、またそれらの文献があって当然です。ところが、それらが全くないのです。つまり玉澤妙法華寺の「歯」は1317年に記録されて以降、その存在を批判されたことがないということです。