気楽に語ろう☆ 創価学会非活のブログ☆

創価学会の元非活メンバー(現在は退会済み)による語り

玉澤妙法華寺に存在する御肉歯。

 
 
いつもみなさん、ありがとうございます。
 
 
 
さて、日蓮正宗には「御肉牙」という宗宝が存在します。これは日蓮の歯を大石寺が保存しているというもので、法主の御代替わりに公開されるものです。何と広宣流布が近づくと肉が増えて光明を放つそうです。そんなオカルトのような気味の悪いものを未だに祭り上げていることに驚きます。
 
 
「御肉牙について」
 
 
 
ところで、こんなオカルト的な日蓮の歯をなぜわざわざ持ち上げて大石寺は権威づけしたかったのでしょうか。過去の日興や日目の文献には存在しないものです。
真意はわかりかねますが、実は玉澤妙法華寺日蓮の「御肉歯」と呼ばれるものが現存しており、この記録を何と六老僧の日昭が記録で残しているのです。
以下は文保元年(1317年)の日昭『譲与本尊聖教事』(『日蓮宗宗学全書』1-11ページ)ですが、見るときちんと「先師御在生之時ノ御歯 二粒」と書き残されています。

 
玉澤妙法華寺日蓮真蹟の「伝法本尊」が日昭授与として残されていることは広く知られています。この本尊は197.6cm×108.8cmもの大きさのある、由緒ある弘安3年の日蓮真蹟本尊です。
また玉澤妙法華寺には『宗祖御遷化次第』に記録された『注法華経』も残されています。
それらの寺宝とともに日昭がきちんと「日蓮の歯二粒」が現存していることを記録で残しているのです。しかもこの記録は文保元年(1317年)のものです。
もしもこの「日蓮の歯」が偽作だとすれば、それを偽作したのは日昭以外にあり得ない筈です。ところがこの時に存命であった筈の日朗(1320年没)も日興(1333年没)もこれを批判していません。またこれ以降の日蓮門流の中に玉澤妙法華寺日蓮の歯を否定するものは存在しません。日興門流にもこの歯の存在を否定する文献や記録はありません。
 
 
以下は邪推になりますが、これは玉澤妙法華寺の「日蓮の御肉歯」が寺宝として知られるに至り、後世の大石寺が自山に「御肉牙」を偽作するに至ったと推察するのが自然かと思います。というのは、もともと大石寺に「歯」が存在していて、もしも仮に玉澤妙法華寺側が大石寺を真似て「歯」を偽作したとするなら、諸方面から妙法華寺を批判・否定する議論、またそれらの文献があって当然です。ところが、それらが全くないのです。つまり玉澤妙法華寺の「歯」は1317年に記録されて以降、その存在を批判されたことがないということです。
そうなると、大石寺側が玉澤妙法華寺の「歯」を真似て偽作し、自山の権威化を図ったと考えた方が史実の推察としては自然なことになるでしょう。