気楽に語ろう☆ 創価学会非活のブログ☆

創価学会の元非活メンバー(現在は退会済み)による語り

『御義口伝』末文の削除。




いつもみなさん、ありがとうございます。



さて先日、『御義口伝』の元号と日付の問題を書きました。昨日の再掲ですが、創価学会版御書全集の末尾の『御義口伝』のページ画像をあげてみます。803ページになります。

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実は、この『御義口伝』の末尾、大きく改竄・削除されていることを知ったら、皆さんは驚かれるでしょうか。
では以下に平楽寺版『昭和新修日蓮聖人遺文全集』から、『御義口伝』末尾のページ画像をあげてみます。創価学会版御書全集の『御義口伝』は「法とは上行所伝の題目なり」で終わっていますが、実は本文はまだ続きがあります。この残り全ての部分が創価学会版御書全集では削除されています。ご自身の目で確認ください。

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ここには「六老僧の所望に依て老後たりと雖も、日蓮が本意の一端、講談せしめ畢んぬ」と書かれています。
『御義口伝』は後世の偽作で間違いないと思いますが、もし仮にこれが真蹟と仮定するなら、この『御義口伝』は、実は日興にのみ説かれたのではなく「六老僧の所望によって」説かれたものということになります。



しかも、創価学会版では削除されている『御義口伝』末尾には「委くは注法華経を見らる可きなり」と書かれており、「広宣流布の要法豈に此の注法華経に過ぎんや」とまで書かれています。つまり六老僧の中では最重要の書物は『注法華経』であったということです。



そして最後には「執筆 日興」と書かれていますが、きちんと「六老僧 花押」と付されています。
つまり創価学会版、旧大石寺版の御書全集は、『御義口伝』を掲載するにあたって、「六老僧」の記述、そして「注法華経」に関する記述を全て削除しているのです。
少し前のブログ記事で日興の『宗祖御遷化時 次第』を紹介しましたが、これによれば六老僧の選定は弘安5年です。弘安元年とされる御義口伝に「六老僧」が出てくる時点で既に矛盾なのですが、創価学会版はそれを削除してわからなくしているのです。



ここまであからさまに削除・改竄を繰り返してきた創価学会大石寺の行為は、宗祖日蓮に対する不敬であると言われても仕方ないでしょう。
もしも日蓮系宗派としての自覚が教団にあるのなら、創価学会大石寺も、真摯に『御義口伝』の削除改竄の事実を認めて、全ての日蓮系教団に謝罪をすべきだと思います。