気楽に語ろう☆ 創価学会非活のブログ☆

創価学会の元非活メンバー(現在は退会済み)による語り

原田稔会長指導から。




いつもみなさん、ありがとうございます。



さて令和3年7月7日、創価学会の第4回本部幹部会が戸田記念講堂で行われました。
ところで、私のところに聞こえてくる方々の話ではえらく評判が悪いです。



もちろん私のところに届いてくる声で、仮面活動家やら未活動や非活動メンバーの意見ですから、信濃町執行部に批判的な考えに傾斜するのはわかるのですが、それでも流石に今回の会合、とりわけ原田稔会長の指導は非常に酷評されています。



今回の本部幹部会、Soka Net から7月18日まで限定の動画配信もされていたので、実際に見てみました。それで感じたことを書いてみたいと思います。



まず活動報告ですが、どれも布教活動の報告でした。ここからわかることは、創価学会本体はこれからも布教としての「折伏」を基本の活動として推進していきたいという意図はよくわかりました。



冒頭に池田博正主任副会長による、池田大作のメッセージ紹介がありました。
正直、何の感銘も受けませんでした。単に池田大作の言葉を読み、記念の書を紹介するだけの姿です。まあそれでも池田大作を崇め奉る信徒からすれば、それなりに印象に残ったのやもしれません。ただこの方は池田大作の長男として、単に伝言役・代役に選ばされているだけという印象を私は否めません。他人の言葉を朗読するだけの人という感じです。



問題の原田稔会長の指導ですが、聞いてつくづく感じたのは「創価学会の批判者に対する姿勢というのは、昔から変わらない」なあというものです。
その体質が昔から全く変わっていない。そのことを強く印象づけました。



どういうことかと言いますと、次のような指導を原田稔氏は述べています。少し長くなりますが、指導の後半部分を引用してみましょう。



「先生(池田大作)は小説『新・人間革命』第30巻の<上>で、こうつづられています。
『活動を進めるうえで、いちばん心しなければならないのは、自分の意見が受け入れられないことで、失望感をいだいたり、感情的になって人を恨んだりしてしまうことです。それは、自分の信心を破るだけでなく、広宣流布を破壊する働きになっていく』と。
そして次のように結論されます。『今日は、将来のために、広宣流布をめざすうえでの、最第一の鉄則とは何かを、あえて言い残しておきます。それは、金剛不壊の異体同心の団結です。』
このご指導は、今の私たち一人一人、そしてまた、未来永遠に連なる池田門下が受け継ぐべき、最重要の指針と拝すべきであります。さらにまた、退転・反逆の方程式を、こう喝破されています。
『自分中心になると、御書や学会指導に立ち返ることも、異体同心を第一義にすることもなくなってしまう。つまり、本来、仏法者の基本である、自身を見つめ、内省するという姿勢が失われていく。また、自分の心が"師"となってしまうから、自身を制御できず、その結果、我欲に翻弄され、名聞名利に走ったり、自分勝手なことをしたりする。そして、皆に迷惑をかけ、さまざまな不祥事を引き起こす。だから、誰からも信用されなくなり、清浄な学会の組織にいられなくなる--これが退転・反逆していく共通の構図といえます』という大事なご指導であります。
さらに、近年の反逆者らがさらす醜態を見れば、そうした『自分中心』の者は、組織運営上の方法論や諸課題、あるいは公明党の政策などへの賛否などを大義名分に利用して、己の後ろめたさを覆い隠し、自己正当化を図ろうとするのが常套手段であることも、皆さま、ご存知の通りであります。
原田稔会長指導、聖教新聞、2021年7月14日付)



読めばわかるように団結を強調するのはいつものことですが、今回は「退転・反逆者」の定義として、「組織運営上の方法論や諸課題」また「公明党の政策」に対しての賛否を大義名分にするということが述べられています。
となると、組織で活動している人たちの中に疑問符が付くのは「じゃあ、組織の運営に関して地区内で異論を述べるのは、退転・反逆なのか」ということになります。



実際、このコロナ禍の活動で、都議選の応援にせよ、各地区の組織では壮年、婦人、男子部で異論が噴出していました。私は仮面活動家や地域の幹部たちから聞いています。
都議選の応援で、強引に都内に入ろうという意見と、今の時期に都内に行くのは非常識だという意見が喧々諤々と戦わされ、地区によってはもはや分裂の様相を呈してさえいます。リモートで座談会に参加することができず、孤立している高齢の信徒も少なからず存在するのです。
その中で異論を述べることさえ反逆なら、「それは流石に言い過ぎではないか」という意見が強まっているのです。



また公明党の政策への異論を述べることが反逆なら、創価学会員は公明党へ意見を言えなくなることになります。それでは健全な民主主義のあり方ではありませんし、真に公明党を支援することにもならない筈です。遠山清彦氏が問題を起こして、最終的に議員辞職まで追い込まれたのは、やむにやまれぬ創価学会員、とりわけ婦人会員の声だったのではないのでしょうか。



個人的な感想として、今回の原田稔会長の指導は、都議選勝利を強調して、創価学会内に渦巻く異論を一掃し、団結の重要性を強く訴えるようなものでしたが、それが返って多様性を受け入れられない創価学会の硬直した体質を曝け出す結果になっているように思います。



創価学会は昔からそうですが、他者からの批判に耳を閉ざす傾向があります。意見を受け入れないのです。そして組織の決定に対して「異体同心」の団結をもはや強調することしかできなくなっているのでしょう。




追記
創価学会から新版の日蓮御書全集が発刊されるそうですが、定価がなんと8,000円!
分冊は4分冊のものもありますが、1巻で1,200円!
私のところに届く会員の声には「流石に高すぎる!」という声が百出しています。
しかも偽書説濃厚な『御義口伝』もちゃっかり収録されています。