気楽に語ろう☆ 創価学会非活のブログ☆

創価学会の元非活メンバー(現在は退会済み)による語り

細井日達と人間革命。




いつもみなさん、ありがとうございます。



さて、昭和52年路線で在家主義的な主張をし出した創価学会は、「人間革命は現代の御書」とか「創価学会の会館こそ現代における寺院の意義」等と言い出し、結果として第1次宗創問題を惹起することとなります。この中で最終的に池田大作会長の責任を問われ、会長辞任を持って決着することとなります。



ところで「人間革命は現代の御書である」と発言したのは、福島源次郎氏なのですが(『教学と私』第1巻、昭和48年)、このことを問題にする前、実は大石寺66世の細井日達管長は小説『人間革命』について、意外にも肯定的に評価していたのです。
具体的に当時の文献から引用してみましょう。



「(中略)また心得としては、先程指し上げました『人間革命』を読んでいただきたいと思います。折伏教典も学会・法華講に於いて、非常に活用されて居り、皆様方も読んでおいた方がためになります。また、座談会へ出る時は必ず大白蓮華を持っていらした方が良い。御法門の事でも非常に良く書いてあります。我々が説法する事は、大聖人様・日興上人様の御説法、そのものをするわけでありますが、学会の方は、それに肉を付け話をして居る。だから今の人には解り易く、我々のはどちらかと云えば骨だらけで解る人も少ない。必ずしも学会に限らず法華講でも良いのです。何にしても座談会に出ると云う事は、信者と寺族との関係がはっきりする。そして寺族も働いているんだと印象づけるにも、是非出ていただきたいと思います。忙しいんですから、必ずしも毎週出ろと云う事では無く、最低月に一度は出ていただきたい。寺族は住職と自然行き方が違うんですから、その点をはっきり考えて戴きたいと思います。寺族が住職のつもりで、住職そっちのけで威張っているのがあり、そう云うのは非常に困ります。」
細井日達「寺族指導会之砌」昭和44年2月25日、第1回寺族指導会【大石寺大化城】にて、『大日蓮』昭和44年4月号所収)



一読して明らかなように、細井日達創価学会の小説『人間革命』について「読んでいただきたい」と寺族指導会において発言しています。また創価学会の機関誌である『大白蓮華』についても「持っていらした方が良い」「御法門の事でも非常に良く書いてあります」「今の人には解り易く」などと述べています。



思うに、大石寺創価学会に対してその時々で態度を使い分け、互いに牽制をし合ってきたというのが偽らざる歴史なのかと思います。