気楽に語ろう☆ 創価学会非活のブログ☆

創価学会の元非活メンバー(現在は退会済み)による語り

SGI-USAの勤行要典から。

f:id:watabeshinjun:20190104170138j:plainf:id:watabeshinjun:20190104170114j:plain








いつもみなさん、ありがとうございます。



さて昨年末、部屋を整理していたところ、こんなものが出てきました。
これはSGI-USA(アメリ創価学会)の英語版『勤行要典』です(“The Liturgy of Nichiren Buddhism” SGI-USA, World Tribune Press, 2008)。
久しぶりに開けて読んでみた感想を簡単に書いてみたいと思います。ただこの勤行要典は2008年のものであり、現在のSGI-USAの実態とはやや異なる点もあるかもしれません。あくまで2000年代にアメリ創価学会日蓮仏教に関して勤行や唱題の意義をどのように理解していたのか、一つの参考に紹介してみます。


序文で、勤行や唱題の意義を説明しているのですが、この説明部を抜き出して引用してみます。


“ He taught that our existence is identical to the universe as a whole and the universe as a whole is identical to our existence. Each individual human life is a microcosm of the life of the universe. We recite the sutra and chant Nam-myoho-renge-kyo, the universal Law, so that our lives perfectly harmonize with the universe. ”
(“The Liturgy of Nichiren Buddhism” p.iii, SGI-USA, World Tribune Press, 2008)


あまり英語は得意な方ではないのですが、簡単に和訳してみます。


日蓮大聖人は、私たちの存在と全宇宙の存在とが同一であること、そして全宇宙の存在と私たちの存在とが同一であることを説きました。それぞれの個々の人間の生命は、宇宙生命の縮図であります。私たちが経典を朗読し、宇宙の法である南無妙法蓮華経を唱えるならば、私たちの生命は完全に宇宙と一致することになります。」


私は、日蓮の思想を「宇宙生命と個々の生命との合一」とする理解は、本来ウパニシャッドヴェーダ思想における、ブラフマンアートマンとの合一の議論であり、仏教独自の説とは言い難いと思っているのですが、少なくともここでアメリ創価学会の見解としては「宇宙生命論が日蓮の思想である」と憶断していることになろうかと思います。


更には題目を唱えることで、私たちの個々の生命が大宇宙とハーモナイズするという考え方に至っては尚更、日蓮と何の関係もないと思います。


「宇宙生命はバラモン教の教え」

「仏教は生命論ではない」

「生命論に固執する人たち」