気楽に語ろう☆ 創価学会非活のブログ☆

創価学会の元非活メンバー(現在は退会済み)による語り

青年部間の経済格差と教学格差。





いつもみなさん、ありがとうございます。



さて読者の方から非常に生々しい報告がありました。
今回はその方の投稿を少し編集して、記事にしてみたいと思います。
テーマは「青年部間の経済格差と教学格差」についてです。



さてこの投稿者の方(地域で現役の活動家さんです)によれば、「ここ20年くらいで青年部も日本社会の影響を受け、異体同心とは程遠いほど分裂してきている」という印象を持たれているそうです。
その原因は何か、彼はそれを「経済格差」と「教学」という二つが主たる原因であると感じているようです。



経済格差は、実際のところ収入や待遇においてその差が開きつつあり、「同じ目線に立っての指導や激励がほぼ不可能になりつつある」とのことでした。
また教学に関しては、組織そのものが意図的に会員に主体的に教学を学ばせないため、信仰のあり方が多様になり、その方の感じ方では「バラバラになり」つつあるとのことです。



現在、都内の青年部幹部は本部職員や聖教新聞等の外郭職員、大企業勤務、自営業者など比較的活動時間が確保できる人を中心に登用、構成されています。
ところが、末端のメンバーをみると介護職、派遣社員、フリーターが多く、男子部の会合で近況報告をしてみても、お互いが理解できないことが多く、話が全く噛み合いません。


例えば幹部が「仕事で実証を示した」と言っても、末端の部員からみれば"恵まれた環境で成果を出している"自慢話としてしか聞こえず、ひどい時は何が凄いのかわからないメンバーさえ出る始末です。
逆に末端の部員の悩みや苦しみを理解できない幹部が増えていまして、例えば派遣切り等に対する不安や悩みに寄り添うことが出来ず、彼らにとっては指導や激励のつもりでも安易に残酷な言葉を投げかけてしまいます。


意味のない激励だけならまだしも、ある本部職員の幹部が、ブラックな環境で働かざるを得ない部員に対して「誰よりも朝早く出勤して掃除をしなさい」とか「同僚の三倍頑張れ」などと指導してしまうんですね。
投稿者の方は、この時、酷い環境で働かざるを得ないこの部員さんのことを考えて口を挟んだそうです。


「今の企業はセキュリティーに厳しく、派遣の彼が朝早く出勤しても職場に入れない」

「それに彼は正社員の仕事を押し付けられ、正社員さんの五倍近い仕事をさせられている」


という部員さんの現状を切々と彼は幹部に訴えました。ところが、その幹部が言うには、


「そんな会社に勤めているのは宿業だから、すぐに辞めなさい」


とそんなことを言い出す始末。
結果として、この部員さんはその後、瞬く間に未活になり、行方不明になってしまいました。本部職員であるこの幹部の不用意な発言のせいで活動家が一人減ってしまったそうです。



続いて教学の格差の問題です。


すでに創価学会の教学力の低下は目を覆うような惨状を呈しており、このブログでも度々指摘させて頂いていますが、今回問題として提起したいのは小説『人間革命』に関することです。


投稿者の彼によれば、現在、青年部の育成の現場で勉強会の教材になるのは小説『新・人間革命』です。ところが旧『人間革命』は読ませないでいるので、旧『人間革命』12巻の内容を話すだけで現場の青年部員の中では「教学の詳しい人」と見られる現状があるそうです。


そんなわけで、この投稿者の方も、男子部の会合で話す時は、全員が牧口・戸田会長時代のことを皆が知っている前提では話せないのだそうです。
例えば大石寺宗門に関しても、末端の部員さんの理解では日蓮正宗日蓮宗の区別さえついていない人が多いので、一つ一つ確認しながら話さないと理解されないのだとのこと。
つまり旧『人間革命』くらいの前提が頭に入っていないので、彼らの認識では「宗門=坊主=創価学会に嫉妬した悪い人たち」くらいのイメージでしか理解していないんですね。
また劇画版『人間革命』が絶版になったことも大きいようで、漫画ならまだ理解できる人もいるようなのですが、今やその漫画版ですら絶版で手に入らない現状だそうです。


また部の勉強会等でも一部しか学習をしないので、ほとんどのメンバーが顕正会も知らない、青年僧侶改革同盟も知らない、山崎正友以外の反学会の人もろくに知らない、四月会のことも知らない、かつてのタテ線時代の組織のことも知らない、狸祭り事件も小樽問答も全然知らない。さらには池田大作氏の実家が海苔屋だったことも知らない、若い頃結核だったことも知らない、池田氏がお酒を飲めないことも知らない、昔タバコを吸ってたことも知らない、なーんにも知らないのだそうです。


この投稿者の方が過日、本部の活動者会で旧『人間革命』に出てくる東大法華経研究会のこと(渡部一郎さんたちのことですね)を話したら、部員さんが「話が難しくてよくわからない」と言われてしまい、ショックを受けたそうです。


彼に言わせれば、現在の青年部は「創価学会組織の後継者」とは言えても、とてもとても「創価学会の思想の後継者」とは言えないと述べていました。
さらに20代の若いメンバーは池田大作名誉会長にさえさして興味もなく、「創価学会を世界に広めたすごい人」くらいの認識くらいしかないのだそうです。


布教活動や対話にしても、ほとんどがVODやSTBを見せるだけですので、自分で思索することがないとのこと。
このような惨状が現今の若い男子部員の状態なのだという連絡を頂き、もはや創価学会の衰退は疑い得ないと改めて感じました。


日蓮正宗大石寺もまた高齢化により衰退の一途を辿るだけですが、創価学会の青年部間の格差と無思索ぶりには改めて驚かされました。