気楽に語ろう☆ 創価学会非活のブログ☆

創価学会の元非活メンバー(現在は退会済み)による語り

本来の法華経の構成。




いつもみなさん、ありがとうございます。
アクセス数も増え、本当にたくさんの方が見ているのを日々感じています。メールやツイッター等での激励やご意見も本当にありがとうございます。全て確認して見るようにしています。


さて今回は法華経の構成を考えてみたいと思います。


創価学会員さんや大石寺法華講さんが使われる法華経鳩摩羅什(クマラジーヴァ)訳のいわゆる『妙法蓮華経』です。
鳩摩羅什訳は全28品あります。
並べると以下のようになります。


1、序品
2、方便品
3、譬喩品
4、信解品
5、薬草喩品
6、授記品
7、化城喩品
8、五百弟子授記品
9、授学無学人記品
10、法師品
11、見宝塔品
12、提婆達多
13、勧持品
14、安楽行品
15、従地湧出品
16、如来寿量品
17、分別功徳品
18、随喜功徳品
19、法師功徳品
20、常不軽菩薩品
21、如来神力品
22、嘱累品
23、薬王菩薩本事品
24、妙音菩薩品
25、観世音菩薩普門品
26、陀羅尼品
27、妙荘厳王本事品
28、普賢菩薩勧発品



ところで、サンスクリット原典の順番は以下のようになっています。



1、「いわれ」(序品1)
2、「巧妙な手段」(方便品2)
3、「たとえ」(譬喩品3)
4、「意向」(信解品4)
5、「薬草」(薬草喩品5)
6、「予言」(授記品6)
7、「前世の因縁」(化城喩品7)
8、「五百人の僧に対する予言」(五百弟子授記品8)
9、「アーナンダとラーフラの二人および二千人の僧に対する予言」(授学無学人記品9)
10、「教えを説く者」(法師品10)
11、「塔の出現」(見宝塔品11および提婆達多品12)
12、「絶えざる努力」(勧持品13)
13、「安楽な生活」(安楽行品14)
14、「求法者たちが大地の割れ目から出現した」(従地湧出品15)
15、「如来の寿命の長さ」(如来寿量品16)
16、「福徳の区分」(分別功徳品17)
17、「心から帰依することの福徳についての解説」(随喜功徳品18)
18、「教えを説く者の受ける恩恵」(法師功徳品19)
19、「常に軽蔑された男」(常不軽菩薩品20)
20、「如来の神通力の発揮」(如来神力品21)
21、「呪文」(陀羅尼品26)
22、「バイシャジャ=ラージャの前世の因縁」(薬王菩薩本事品23)
23、「ガドガダ=スヴァラ」(妙音菩薩品24)
24、「あらゆる方角に顔を向けたほとけ」(観世音菩薩普門品25)
25、「シュバ=ヴューハ王の前世の因縁」(妙荘厳王本事品27)
26、「サマンタ=バドラの鼓舞」(普賢菩薩勧発品第28)
27、「委任」(嘱累品22)




配列がさまざま異なっていることがわかるかと思います。ここから本来の法華経はどのような構成であったのか、いろんな考え方があります。


提婆達多品は後世の挿入。
これについて以前、ブログにも書きました。サンスクリット原典では「塔の出現」に含められています。
提婆達多について」

嘱累品の配置
以前にも書きましたが、嘱累品第22は本来経典の末尾に置かれていた章節です。岩本裕氏は鳩摩羅什のこの配置について「作為あるいは過誤」を感じるとしています。
「二処三会は存在しない」

③薬王品から妙荘厳王本事品について。
薬王菩薩本事品〜妙荘厳王本事品については、内容がそれまでの法華経と異なることから、後世に添加された章節と考える説もあるようです。ですから鳩摩羅什による「委任」の章の配置は、いっぺんそこで法華経全体を終わらせ、付録として薬王品以下を置いたのではないかという推測も可能です。


法華経の思想といっても、そもそも鳩摩羅什法華経はかなりの意訳・拡大解釈が多く、例えば十如是など本来5種類しか書かれていません。本来の法華経の思想を求めるのであれば、真摯に法華経の実像を求めることが必要なことかと思います。