ガンジーは確かに非暴力思想をとなえ、インド独立を導いた独立の父です。
私は別にガンジーを悪く言おうとか非難しようとか言うのではありません。
要するに創価学会は自分に都合の悪いことは語ろうとしない団体なのであり、そのことはきちんと総括されるべき問題点だと考えているということなのです。
インドにはガンジーと思想的に戦ったアンベードカルという人物がいます。
同じカースト同士でしか結婚できないような制度でさえ彼はそれを擁護し、礼賛したという事実があります。
つまりガンジーと言えど、自身の思想の陥穽に気づくことができなかったわけです。
ガンジーを無批判に摂取して礼賛しても、では「カースト制度はどう考えるのですか?」という問いを発しても創価学会の方は耳を閉ざすだけでしょう。結局それでは本当の社会的な評価も得られないし、「なんか偉そうな人を勝手に盗用して自説の正当化に使ってるだけ」とみられても仕方ないですよね。
創価学会は自分たちに都合の悪いことには沈黙し、都合の良いところだけを使うという悪い癖が昔からありまして、一向に治る気配がありません(笑)。
私が信用するのは、自説の描く世界観や宗教観の持つ限界にもきちんと着目し、批判を受け入れ、過去を総括することのできる信仰者だけです。
どんな思想にも思想的な限界は存在するわけで、その限界にいつも自覚的でなければならない。そうでなければ真の信仰者でもないし、釈迦の門流でも日蓮の門流でもないと考えます。