いつもみなさん、ありがとうございます。
さて大石寺に伝わる文書に『上行所伝三大秘法口決』というものがあります。
ところで、ここから本題なのですが、上記の『日蓮宗宗学全書』では同内容の口伝が別に八品派日隆系にも伝わっていることを指摘していまして、そこに「直受日弁」として伝えられていることを指摘しています(冒頭画像参照、日蓮宗宗学全書2-50)。
ところで、私は以前の記事で大石寺が教義形成をする際に、八品派からの影響があったことについて書いたことがあります。
「八品派と細草檀林」
そもそも細草檀林は八品派と大石寺系との合同の学問所として作られたものです。
大石寺が史的に教義形成をする過程の中で、八品派の影響を受けたことがこの辺からも伺えると私は考えています。実際『御義口伝』の伝えられる最古の写本は八品派のものです。