気楽に語ろう☆ 創価学会非活のブログ☆

創価学会の元非活メンバー(現在は退会済み)による語り

日興は四老僧と敵対していない。

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いつもみなさん、ありがとうございます。
さて私は以前、このブログにおいて、日興の身延離山について、それが大石寺系教団の言う「五一の相対」というものではなく、むしろ身延の民部日向と対立していたのは「日昭・日朗・日興・日頂・日持」の五人で、日興は他の四老僧と決して対立しているわけではないことを述べました。


加えて今回引用する文献は日朗の『身延離出書』です。
画像を載せましたが、上の二枚の画像は日蓮宗宗学全書のホームページ上でも公開されています。


この中で六老僧の日朗は何と書いてあるかを簡単に引用します。


久遠寺の大檀那波木井殿に三つの謗法之れ有るに依って、日昭、日朗、日興、日頂、日持の五人は同心に山を出ずること一定なり」
(日朗『身延離出書』日蓮宗宗学全書1-13ページ)

「彼の波木井の謗法隠れ無きに、五人は同心に、彼の山を離出するところに、彼の日向は日蓮の御弘通の本意を背き、大謗法の波木井殿の施を受けて、彼の山に留まり給ふ事、師敵対なり。日向は禅念仏の宗旨にも劣れり。日蓮聖人は師子身中の虫を以て喩へば、我が弟子等の中にも邪義を云ひ出して、日蓮が弘通の本意を云ひ失ふ者あるべしと書かれたるは日向一人に定まれり。是れ師敵対なれば、堕地獄は一定せり。末代支証の為めに、之れを註し畢んぬ。」
(日朗『身延離出書』同13〜14ページ)




ここで日朗は日興のみならず、日頂、日昭、日持らの四人とともに、日向のいる身延から離山するのみならず、民部日向を明確に「師敵対」として「堕地獄は一定せり」としています。


この『身延離出書』が例え仮に日朗の手によるものではなく、後世の偽作であったと仮定しても、少なくとも日朗の門流もまた、日興その他の三老僧と同様に、身延の民部日向を日蓮への師敵対と考えていたことがわかるかと思います。


加えてここでは「日昭、日朗、日興、日頂、日持の五人は同心に山を出ずること一定なり」と述べているように、日興は他の四老僧となんら敵対関係にないことがわかるかと思います。