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気楽に語ろう☆ 創価学会非活のブログ☆

創価学会の非活メンバーによる語り

法華を依拠とする融通念仏。




いつもみなさん、ありがとうございます。



さて日蓮の念仏批判にはちょっと不思議なところがあることを以前ブログで書きました。
というのは、日蓮自身は『選択集』から法然の専修念仏を批判しますけど、事実として日蓮は恵心僧都源信称名念仏の考え方を否定していません。


称名念仏としての唱題行」


法然の念仏思想が批判される理由は日蓮によれば、それが法華経を否定するものだからです。ですから法華経そのものを根本とする源信称名念仏思想は『守護国家論』では批判されていません。


けれどもっと言ってしまうと、本来の念仏思想の大きな流れは天台宗から出てきたものなんですよ。


例えば良忍称名念仏思想がそうです。
良忍という人は平安時代天台宗の僧で、この人は法華経を根本にした融通念仏宗という宗派を立てました。
法華経を根本にした念仏」なんて言われると、多くの学会員も日蓮系信徒の方も驚かれるかもしれませんが、本来天台宗と念仏思想との繋がりは深く、別に不自然なことではないのです。そもそも法華経の化城喩品には阿弥陀如来が登場しますし、法華経薬王品にも阿弥陀如来の功徳が説かれています。

法華経阿弥陀仏って」

確かに浄土宗の開祖とも言うべき善導も道綽法然とともに日蓮は批判していますけど(『撰時抄』御書266ページ)、良忍に関して日蓮は全く言及していないんですね。


また日本天台宗に念仏を取り入れた代表的な人物は円仁です。ところが日蓮は円仁に言及する際「比叡山密教を取り入れた人物」として批判はしても、彼を称名念仏の祖として批判することはしていません。


つまり日蓮が念仏思想を批判する際の一つの基準は、それが「法華経を根本とするのか否か」ということなのだと思います。
守護国家論』では恵心僧都源信の念仏思想を認め、法然を批判していますから、この基準に該当すると考えることができます。
また法華経を根本にした良忍融通念仏宗について日蓮は全く言及していませんから、基本黙認ということになります。


比叡山恵心流の祖である源信は、同時に浄土教の祖とも称されます。本来、念仏思想を根底から批判するのであれば源信も徹底的に批判されなければならないはずですが、日蓮はそうしていません。
ここからは私見に過ぎませんが、日蓮は自身の唱題行を称名念仏のより純化された形と考えていたのだと思います。そして称名念仏の考えを取り入れ、その代わり阿弥陀ではなく法華経の題目を唱えることで末法の修行の代替としたのではないでしょうか。