気楽に語ろう☆ 創価学会非活のブログ☆

創価学会の非活メンバーによる語り

天台学の再構成としての日蓮。




いつもみなさん、ありがとうございます!




さて日蓮における門下の育成は『一代五時鶏図』を基礎にしていたことは容易に推測できます。

おそらく日蓮はそこから天台の五時八教の教判を教えていったのでしょう。
そして智顗の『摩訶止観』や『法華玄義』、また湛然の述作を中心に、天台学の講義をしていたことがわかります。



日蓮の思想は密教化した天台学を中興の祖である湛然を依拠として、再構成しようと企図したものであったと思います。その意味では智顗の思想の再解釈を感じさせるのが、日蓮の思考法であり、ある意味で復古主義的です。
日蓮は自身の先駆を伝教最澄と考えていましたから、恐らくは比叡山に続く、新しい総合仏教の道場を考えていたのでしょう。



曼荼羅において、法華経を根本として諸経が包摂された世界を想定しているとするのは、日蓮の研究者の多くに共通する視点です。
日蓮の思想の限界の一つは、五時八教という判釈の限界でもあります。最澄の後継を自称する日蓮としては結果的に法華最第一の思想的束縛に陥ることになります。
その意味では円仁と円珍台密を導入した際、天台教学が法華経迹門実相論から、法華経本門における仏陀論に中心課題をシフトさせてきました。



『五輪九字明秘密義釈』は22歳の若き日の是聖房蓮長の書写ですが、この作品は覚鑁の著作で大日=阿弥陀の一体説を採る著作です。
覚鑁法然の念仏思想を真言教学においてどのように捉えるかという点を理論化し、密厳浄土という密教的な浄土思想を主張しました。また『五輪九字明秘密義釈』は五輪塔が普及する遠因となったことはよく知られています。



余談ですが、創価学会日蓮正宗信徒の教学力の低さは今や目を覆わんばかりで、十大部が何なのかさえわからない。自力で『立正安国論』さえ読むこともできない。『守護国家論』の内容も知らない。『五輪九字明秘密義釈』や『授決円多羅義集唐決』に至っては考えることもできないありさまです。



ところで、供養塔としての五輪塔は地水火風空の五大を五体と考えます。この五輪を五体とする思想は日蓮において『阿仏房御書』と『総勘文抄』において現れます(それぞれ御書1304ページ、568ページ)。



日蓮の思想は真言密教曼荼羅における諸教の包摂、そして密教化された天台学の再構成にあり、それをどのように纏めるかについて生涯を賭したと考えて良いと私は思います。