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創価学会の非活メンバーによる語り

大日如来を勧請する本尊。




いつもみなさん、ありがとうございます。


ところで、日蓮真蹟の曼荼羅で通称「一念三千御本尊」と呼ばれるものが存在します。

海外の日蓮曼荼羅を紹介するサイトの場合、こちらになります。


この御本尊は千葉県松戸市の平賀本土寺に伝わるものです。執筆年代は不明ですが、佐渡始顕よりも前、文永9年前後に書かれたものと考えられています。


この御本尊の特徴は、胎蔵界大日如来金剛界大日種子を梵字で勧請している点です。
私は真言梵字の知識に欠けるのですが、犀角独歩氏の見解によると、右上の字が「アーンク」で"胎蔵界大日如来"を表し、左上の字が「バーンク」で"金剛界大日種子"を表すようです。


日蓮曼荼羅法華経の虚空会の儀式を表したと考えられていますが、この御本尊を見るなら日蓮の思想形成には明確に真言の影響があるということになります。

そしてこの一念三千御本尊には讃文として「当に知るべし身土一念三千なり故に成道の時此の本理に称うて一身一念法界に遍し」と書かれています。
これは妙楽湛然の『止観輔行伝弘決』の中の言葉で、日蓮の『観心本尊抄』で引用されています(創価学会版御書247ページ)。


つまり日蓮の御本尊書写は法華経の虚空会の儀式を直截に書き表すものですが、同時にそれは湛然の一念三千説と真言によって一切の諸教を包摂する特別な位置が与えられていると推測できます。
法華経の題目は単なる題目、経典のタイトルに過ぎないのですが、大日如来と大日種子、そして湛然の一念三千説によって題目に呪術的な性格が与えられていると考えることもできるでしょう。



追記:
ちなみに松戸市の平賀本土寺蔵の他の日蓮真筆本尊ではもっとハッキリと大日如来を書いてあるものも存在します。


この画像でみるとハッキリわかりますが、南無多宝仏のすぐ右に「南無胎蔵大日如来」と書かれ、南無釈迦牟尼仏のすぐ左には「南無金剛大日如来」と書かれています。