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創価学会の非活メンバーによる語り

「一生成仏」について。






いつもありがとうございます。


実は「一生成仏」って法華経には説かれていないんです。
ブログ「正宗系観察日記」さんの記事で一生成仏についてていねいにまとめられています。
読んでとても勉強になります。いつもありがとうございます。


「一生成仏」


そうなんですよ。この方はきちんと法華経を読まれていることがよくわかります。
法華経には今世での即身成仏は説かれません。全て来世に生まれ変わって以降の成仏のことしか書かれていないんです。


法華経方便品では成仏は来世のこととされていますし、提婆達多品での龍女の成仏は男性に変身してから転生し、別の世界で成仏することになっています。薬王品では法華経の功徳として説かれるのが阿弥陀如来の世界への直行となっていますし、普賢品では弥勒菩薩兜率天へ生まれ変わることが説かれます。
ですから、みーんないっぺん生まれ変わって来世以降に成仏するってことしか実は法華経には書かれていないんです。


ですから、法華経を根本とするなら、一生成仏とか即身成仏という考え方をとることは教理的にはできないはずなんです。
天台智顗の『摩訶止観』の考え方を妙楽湛然が拡大解釈し、法華経の極理を一念三千としましたけど、要するにそう解釈しないと法華経の字面だけでは衆生の成仏を教理として説けないということになるからなんです。



また最澄が「即身成仏」という教理を採用したのは弘法大師空海の『即身成仏義』からです。上述したように法華経では来世以降の転生した成仏しか確約されていませんから、今世で成仏するという考え方をとるために法華宗では密教の考え方を採用せざるを得ません。



空海の『秘蔵宝鑰』や『秘密曼荼羅十住心論』では華厳経法華経よりも上位に置かれていますが、その理由は衆生に内在する仏性を法華経では明確に説いていないためなんです。一生成仏とか即身成仏ということを教理として考えるのであれば、華厳経の思想や密教の考え方をとらなければ筋が通らないことになります。




追記:
日蓮の採用した天台の五時八教説に依拠しますと、日蓮法華経以前の教えを真実の教えでないと全否定します。
ところで、空海の『秘蔵宝鑰』等で説かれる十住心論は高次の段階が低次の段階を否定しません。
空海の考える十住心論は心の多層的なありようを説いているのであって、決して法華経も否定しているわけではありません。
即身成仏の原理として法華門流で一念三千を持って来たくなる理由もわかりますが、やや牽強付会とも思われますし、空海の十住心の方がより説得力が高いと私は考えています。また五時八教説を採用して他宗を安易に批判するようでは、本来の日蓮曼荼羅思想にあった諸教包摂性を見えなくさせてしまうと思います。