いつもみなさん、ありがとうございます。
ところで、以前、私はこんな記事を書きました。
「日蓮は民衆仏法ではない」
例えば極楽寺良観(忍性)と言えば、大石寺系教団の方からすれば「親の敵」みたいな極悪の存在ですけど(笑)、実は忍性は貧しい庶民やハンセン病患者等の社会的な弱者の救済をしたことでよく知られているんですね。嘘だと思ったらグーグルででも検索してくださいませ(笑)。「良寛」じゃなくて「極楽寺良観」ですよ。「忍性」という名で出てくるかと思います。
熱原の農民信徒は、日興ら門下の教化によるものです。
例えば『聖人御難事』には熱原農民信徒への言及がありますが、末尾に「さぶろうざへもん殿のもとに」とあり(学会版御書1191ページ)、四条金吾の元に届けられるよう指示があります。また「熱原の百姓等安堵せしめば」(同1456ページ)について言及された『伯耆殿御返事』は日興にあてられた書状なのであって、日蓮は農民たちに手紙など送っていませんし、まして交流した形跡など遺文には存在しません。
例えば日蓮と言えば「辻説法」と言われますが、日蓮の真蹟遺文中には日蓮自身が民衆相手に辻説法をしたという史料は存在しません。この点については創価学会も概ね認めているかと思いますが、鎌倉にある日蓮辻説法跡という史蹟はそもそも後世になって、国柱会の田中智学氏が作ったものであり、実際の遺文にあたれば日蓮が不特定多数の民衆を相手に辻説法をした形跡など全く見られません。